冬が近づいてきましたね。スキーシーズンに向け、そろそろ動き出している方もおられることでしょう。
さて、昨今、冬のスポーツの人口が減りつつある現状ですが、中高年のスポーツ熱は上がるばかりですね。そんな実態がスキー場にも現れていることはご存知の方も多いでしょう。
スキーを続けている方の中には、もう年だからと上達はそれほど気にしていないかもしれませんが、やはりゲレンデをかっこよく滑りたいという思いは誰しも同じです。
私は40歳でスキー1級を取りました
そして、その後、準指導員を取り、正指導員も取りました。
チャレンジは、年齢は関係ありません。やる気です。
私が40歳で級別テストに挑戦したきっかけは、同じ職場の大先輩(その方は60歳でした)が、その方が40歳の時に取得したというのを聞き、40歳でも取れるのか⁉とびっくりしたのと同時に挑戦意欲が突然わきました。
もちろん、スキーはずっと好きで雪国の育ちなので、スキーぐらいはできて当然と思ってきましたが、1級合格をめざして、スキー雑誌に掲載されている滑り方を熟読しながら、一人で練習しました。それこそ、ナイターにも出かけ、夢中でやりました。週一は必ず滑りました。
検定も一発合格にはならず、2度目に合格しました。その時は、10人受けて、合格者は私一人でした。うれしかったですね。指導員合格よりも感動したことを覚えています。
やればできるということの証でしたね。
スキーがうまくなるために必要なこと
①自己流は限界がある
自分の滑りを自分で見ることはできません。もちろん、ビデオなどにとれば見れますが、今の滑りがいいのかどうかは、見なくても、自分で感じていくことが大事なのです。しかし、どんなことができたを知るには、目標が必要です。
それが、お手本です。このお手本を知るためにまずその滑り方を知ること。
もっと言うと、頭の中で何をどうするかを理解しておくことです。そのためには、スキーの雑誌でもネット上でも情報を得ることはできます。
わたしは、雑誌の中から自分の課題を見つけ、その滑り方の解説に沿って練習し、自分自身がそのようにできるまで徹底的に練習しました。大事なことは、いろいろ試すのではなく、そのやり方ができるまで繰り返すことです。
ここでまとめてみると…
- 見なくても、自分で感じていくこと
- 目標が必要
- 頭の中で何をどうするかを理解しておくこと
- いろいろ試すのではなく、そのやり方ができるまで繰り返すこと
ということになります。
②基本を学べ
スキーの基本は低速滑走です。
いわゆる、プルークボ―ゲンといわれるもの。八の字に開いてすべる基本中の基本です。これが自在にできることが大事なことなのです。
準指導員の研修などでは、当たり前に取り組みますが、1級やプライズを持っていても正しく安定してできる人は結構少ないのです。
今のスキーは非常によくできていますので、自分から操作しなくてもスキーは曲がってくれます。しかし、基本は自分がどんなふうに動いてとか、操作してとかわかっていないと、はっきりいって上達はしません。
基本ができたら、どんな滑りができなれければいけないかを知りましょう。雑誌やネット上にたくさん出ています。そして、その滑りを真似することです。まずは、真似です。でも、どうすればそのように滑ることができるかは、解説をよくよく読むことです。または、聞くことです。この受け入れる姿勢こそが上達の道です。
③テストを受ける
級別テストというと敷居が高いでしょうが、いわゆる自分を試すということです。自分で自分をテストすることは難しいので、人に見てもらうことです。知り合いの上手な人でもいいですが、確実なのは、スクールで教えを受けることです。
一度も経験のない人は、一度は受けてみてください。上手になりたければ、自己流は限界。スキーがうまいというのは、自分ではなく、見てくれる相手です。人が評価するということを大事にしましょう。
とにかく練習、週末は雪上で
私が1級を取りたいために頑張った年齢は40歳でした。40ともなると仕事は多くなり、遊んでいる暇はなかなかありませんでしたが、練習しないと上手にはなりません。
練習の日を計画し、仕事を終えてからも練習しました。ナイターも何度もやりましたね。週末は雪上で基本練習。とにかく、自信を持てるまで同じことの練習を一日やってましたね。
目標をもつのが上達の近道
1級は2度受けて、二回目に合格しました。級別テストは合計点が大事です。苦手なものは克服しないとだめですが、得意なものは点数を稼げるようにレベルアップしておく。
私の場合、小回りが苦手でしたが、大まわりや実践系が得意だったので、小回りがゴールした時に転倒し、もうだめかとあきらめて一番あとで合格発表を見に行ったら、検定された先生に最後は疲れていましたかね。と労いの言葉をかけられ、合格です。と笑顔で告げられました。
皆さんに拍手で迎えられたときは感激でしたね。その時は、10名ほど受けましたが、みんな上手だなとみてましたが、合格者は私一人だけでした。
合格後・・・
知り合いのクラブに誘われ、入会し、準指目指したらと勧められ、2年ほど頑張り、合格しました。基本はかなり身につきましたね。あれから、15年ほどになります。準指より、正指導員のほうが合格はしやすいですね。
今は、クラブでもう一度基本を学びつつ、スキーの練習に励むシーズンです。クラブの中には、50歳からでも級別にチャレンジする方がおられますね。
まだまだスキーは下手だと思っています。だから、今シーズンもまた練習して、課題を乗り越えようと思っています。こんなふうにスキーを楽しむこともスキーの楽しみ方の一つです。いかがでしょうか。
スキーは生涯楽しめるスポーツだと思います。けがは怖いですが、スポーツにはそれ以上の魅力がありますね。その魅力にとりつかれたら、人生は生き生きとしてきます。
40歳からのスキー。十分に上達します。60歳から眺めてみてください。40歳なんてすごく若いのですから。まだまだこれからです。
スキーの道具について
スキーの道具で最も重視するべきが、板と靴です。
板は固すぎるものは扱いにくいといっていいでしょう。しかし、初級者の板は、スピードには対応しきれないので、上級者レベルの柔らかめの板が適当かと思います。
靴は、板よりも選択には時間をかけてください。足元からスキーは操作するものです。お金をかけてもいい靴を選ぶべきです。こちらも柔らかすぎず固すぎずが基本です。
- 硬すぎる板はやめよう スキーはたわみが大事
- ブーツはある程度大事 お金をかけましょう でも自分の技量を大事に選ぶこと
※下手とおもっていることこそ上達の土台です。
まとめ
40歳以上からのスキー上達のポイントです
- 自己流は限界あります。指導員のレッスンを一度でいいから受けてみましょう
- 基本を理解して練習あるのみ、週に一度は雪上練習しましょう
- 検定受けてみましょう。見方が少し変わります
スキーは一生涯の運動としても続けられるものです。スキー場に行ってみてください。高齢な方々も元気に滑っています。私のクラブの大先輩は80歳で現役の指導員です。
歳のせいにしてチャレンジしないことを正当化しようとするのではなく、うまくなれば楽しくなります。うまくなりたいと思っているなら、ずっと続けられます。スキーはどこまでもうまくなるスポーツです。
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