小学生に国語辞典はいつから使わせるの?一年生から使わせる理由とは?

一年生からも使用できるとても見やすい国語辞典がたくさんあります。しかし、使いこなせる子どもたちは少ない

小学生が国語辞典を使用するのはいつからかといえば、4年生が普通です。

ところが、小学校一年生から国語辞典を使うという実践が、その昔、筑波大学付属小の有田和正先生から紹介されました。

もうかなり昔のことですが、一年生から学級で国語辞典を使用している先生はまだ少ないですね。

一年生でも辞書を引くことができて学習に役立つ。これは多くの先生に実践してもらいたいと思います。

一年生からやることのよさを感じてもらえるかと思います。

そんな思いで、どんなふうに国語辞典を使っていくのかを少し紹介したいと思います。

学習の力は繰り返しによってついていきます

小学生の学習のほとんどは、覚えることです。でも、それは暗記ではなく、同じことの繰り返しの中で自然に身についています。

もちろん、必死になって暗記をするという場面もありますが、漢字を何度も書いているうちに覚えていたり、計算を繰り返す中で次第に早く計算ができるようになったり、やればやるほど上達しているのがこの時期の子どもたちです。

小学一年生から学習が始まりますが、およそ19歳になるあたりまでどんどん脳が発達します。そのうち、小学生時代の学習にはどんな学習が適当なのかというと覚えることにおいて、人生の中で最も有効に脳が働くと言われています。

ですから、丸暗記できるとか、繰り返し音読しているうちに全文を覚えていたとか、無理をしなくても自然に脳に入力されるのがこの時期なのですね。

小学校の学習はどんどん新しいことを日々学んでいます。しかし、その次の日にはもう忘れていることも少なくないですね。

ですから、また次の日も復習をして、学習したことの定着を図ります。

学習には内容によっては、難易度が高くて学習内容を理解することは無理なことはありますが、興味や関心が高ければ、その学習に対応できることは結構多いものです。

たとえば、アマチュア無線の4級の資格は年齢制限はありません。小学生の低学年でも取得できます。

やる気さえあれば、大人の言葉さえも理解しながら、必要な事項を学んでいくことができてしまうのです。

むしろ、大人よりも子どものほうが飲み込みも早く、上達も早いなんてことは様々な分野・領域で見られますね。

スポーツ・芸能・音楽と小さな子どものうちから取り組んでいることが能力の向上につながっていますね。

これらの事例に共通していることは、繰り返しの練習です。この基本的なことの繰り返しによって、ゆるぎない能力が備わっていくのでしょうね。

小学生には、やる気や関心を持たせれば、どんどん自分から動き出します。

この時期に興味や関心を持たせてやれば、少々難しいことにも取り組んで乗り越えてしまいます。

このチャンスを見逃すことはとてももったいないことです。

国語辞典は一年生から使わせたい

国語辞典は使っていないから学習道具になり切れない

国語辞典は使い方だけわかったら、それで終わり⁉という子どもが多いですね。

授業でも積極的に使わせている先生は少ないですね。大抵は、小学4年生から国語で辞典の学習が入ってくるので、それに合わせて指導します。

ところが、国語の意味調べに使うぐらいしか活用されていなくて、子どもたちも使い慣れません。もちろん、これがいけないということではないのですが、積極的に使っていない場合は辞典はその程度のものとして存在しているだけです。

授業で使い方を習ったら、それっきりしまわれているので、いざ使うとなると時間はかかるし、使い方を忘れてしまって投げ出している子もいる始末です。

これは、辞書に使い慣れていないから無理もありません。

習っても時間たてば、忘れます。忘れてしまえば自分にはない力となってしまうのです。

使う必要感を与えることをしていないから、子どもたちには必要のないものになってしまいます。

言葉の意味なんて知らなくても、4年生ぐらいになったら日常生活も学習でも困ることはほとんどないでしょう。

国語辞典は国語だけじゃなくて、いつでも使うということが習慣になるとどんどんいいことが生まれてくるのですが、それを実践していないだけです。

国語辞典をいつから使わせるのがいいのかというと、言葉に関心を持ち始める1年生の時です。もしくは、2年生でもいいでしょうね。

使う時の方法は簡単

一年生から使わせる国語辞典は、いたって簡単な使い方です。

もちろん、一年生に適切な国語辞典を使わせます。

それは、こんな国語辞典です。

私が使わせていたころとはかなり使いやすく、見やすくなりカラー版もあります。どの出版社もほぼ同じですね。

ひらがなの読み仮名がすべての漢字にふられているので、一年生でも読んでいけます。少々大きい版ですが、慣れてしまえば問題ありません。

私も一年生から使わせましたが、すぐに慣れました。子どもたちの順応能力は大人の想像を超えます。ただし、はじめはすごく時間がかかるのでそのことは十分に理解しておく必要はあります。

使い方は、いろいろな工夫ができますが、ひらがなを覚えたころから使い始めます。

まず、知っている言葉をみつけて付箋を貼っていかせます。

もちろん、意味も読ませます。

  • 引いて付箋を貼って
  • 言葉の意味を読む
  • 使い方も読む
  • いつも使えるように近くにおいておく

付箋には調べた言葉を書いて貼るだけ。そのうち疑問に思った言葉も探してどんどん付箋は増えていく。

はじめは、これでいいのです。知ってる言葉の本当の意味を知ります。どんどん言葉を見つけて、付箋が貼られていくので、たくさん貼った子は頑張った思いになりますね。

この使い方をしながら、辞書の引き方を教えていきます。辞書の基本的な引き方も大事なのですが、辞書に慣れるということを優先します。

いつでも使う国語辞典

小学校では、国語辞典は4年生あたりから使用しますが、4年生でもひらがなの五十音の並び方を十分に覚えていないために、調べたい言葉を探すのに結構時間がかかりますね。

字について関心を持ち始める一年生の時期から、国語辞典を使うことに慣れると国語辞典だけでなく、百科事典なども同様に使えるようになっていきます。

話すことや書くことに慣れてきてからでは、関心がどうしても薄いのです。それは意味は知らなくても使っている言葉が多いからです。

言葉の意味を知らなくてもそれほど苦労しないからです。

しかし、一年生のころは、言葉への関心や興味は高いので、この時期は国語辞典に出会わせるチャンスとも言えますね。

また、国語辞典には言葉の意味だけでなく、理科や社会に関する内容も盛り込まれているので、国語以外の科目でも活用できます。

国語辞典は字引きの域を超えています。社会でも理科でも活用できる優れものです。

そのためには、国語辞典をいつもすぐに引けるように机の上に置いておくとか机の横に袋に入れてかけておくなどの準備が必要です

それも一年生から使うことで辞書を引くという行為に慣れ、素早く引くことができるようになるので、活用度が増えます。

使わない理由で多いのは、「めんどくさい」「いちいち用意しないといけない」です。ところが、いつも使えるようにしておくことで、さらに辞書引きに慣れます。

言葉の意味が分からないからすぐに調べることをしていると、そういう癖がついてきますね。これはとても大きな学力の一つです。

調べればわかるのだけど、辞書を引くのが面倒だからとそのままにしてしまうので、発見がないのです。とても残念なことです。

辞書を負担なく使うことができれば、その子の学習を支えるいわゆる”戦力”になるのです。

教育でやることは簡単なことの繰り返し

小学校の学習は日々新しいことを教え、子どもたちは次々と知識を取り入れ、経験を積み重ねています。

その学習方法はすべて繰り返しです。この繰り返しを通して、学ぶ力が備わっていきます。

やっていることはそんなに難しいことではなく、簡単なことの繰り返しです。

辞書引きも絶えず使う人は辞書を引く行為以上の言葉に触れる機会をたくさんもらっていますね。

子どもたちにもそんな繰り返しの中で獲得していく学ぶ力を身に着けてほしいと思いますね。

そのためにも、教師は子どもたちにタイムリーな学習を用意して、興味・関心が失われないうちに適切に提供していくことが大事なことではないかと思います。

国語辞典は関心が高い一年生には、指示しなくても楽しんで辞書を引きます。これが繰り返されて辞書の扱いに慣れていきます

慣れることがどれほど学習を支えてくれる大事なことか、それはもう言うまでもないことです。

子どもが自信を持つのは練習の量です

国語辞典を一年生のころから使用していくことについては、時期尚早であると考える先生は大勢いらっしゃるでしょうし、一年生のころにはそれどころではない、ととらえることはむしろ普通かもしれません。

しかし、小さなころからどんどん使うことで確実に慣れてしまうことは言うまでもありません。

そうなると、はじめは大変なことでも、至極簡単なことになっていくのです。

国語辞典をいつから使わせるといいかはもうお判りでしょう。

低学年のうちから練習させましょう。それをやってきた学級とやらなかった学級ではと考えてみてください。

練習によって、子どものスキルがアップします。スキルアップは学習の自信になります。

辞書引きはとにかく練習です。

国語辞典の付箋の数がこうなると、もう見るからに勉強を積み重ねた感じがしますね。

それが練習しているようには見えないけど練習になっている。これが一年生の国語辞典の導入です。

忙しい高学年になる前に、低学年で辞書引きの力をつけておくことはけっして無駄にはなりませんし、むしろ、調べるという行為の橋渡しになるのではないかと思います。

まとめ ちょっと難しいぐらいがちょうどいい

小学生に国語辞典をいつから使わせたらいいのかについて、一年生から使わせることを紹介しました。

この取り組みのよさを申し上げてきましたが、デメリットもあります。

金銭的に一年生から使わせることにご家庭の承諾が必要でしょう。一年生から使える辞書は語彙数が少ないので、高学年でもう一度買いなおす必要が出てきます。

しかし、いくらお金がかかるといっても、一年生から使わせて3年間で買い替えをしても、十分に活用して辞書の活用ができるようになっていれば、この費用はむしろ安いのではないかと思います。

いつから国語辞典を使わせるのかについては一年生がベストではないかもしれませんが、4年生から普通に使わせても、一年生の時のような感激的に学習していく姿はあまり期待できないですね。

ならば、思い切って一年生から使わせましょう。難しい言葉や知らなかった言葉に出会い、新鮮な心で言葉を学んでいくことでしょう。

一年生はとにかく何でもはじめの一歩です。国語辞典の一年生からの使用は教師が思うほど難しいものではありません。

たぶん、楽なことよりも、少し難しいことのほうが楽しいのです。

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