さあ、いよいよ今年もあとわずか、お正月を迎えるこの時期はなんかワクワクしますね。
来年はどんな一年になるのでしょう。期待は膨らむばかり!?
一年の始まりは本当に大事です。何事もはじめが肝心ですからね。そこで、お正月をどう過ごすのか、どう過ごせはいいスタートを切れるのか、日本の文化や伝統にそんな答えがあると思います。
そこで、年末年始の家族での過ごし方についてまとめました。家族でのお正月行事は子どもたちに大事に受け継がれます。日本の伝統と文化を今一度見直してみましょう。
お正月は日本人の心があらわれている
世界各地で新年を迎える行事が行われますが、日本では、神様をお迎えし、新年を祝い、家族で過ごすのが通例です。
このお正月の行事を行うことが日本が神道をもとにして国ができてきたことに由来するのですから、神様をお祀りして生活していくのが基本だったということでしょう。
そのお正月は、一年の中で一番大事な行事です。
それは、歳神様が各家庭に降りてきて、一年間豊かに幸せに生活できるように守ってくださるという神様だからなんです。
それがお正月なんですから、大事にするべきで、それを粗末にするなんてことはあり得ないということでしょう。
神道というとすぐに日本人は宗教がらみのことを毛嫌いする傾向がありますが、例えば、おもてなしとかサッカーワールドカップの日本のサポーターが試合後のごみの片づけをするとかなんてことは、おそらくこの日本の神様信仰がもとで、あらゆるものに命が宿るという感覚が生まれたと思うのです。
もちろん、日本独特の風土というものがありますが、お正月は一年の始まりですし、何事もはじめが肝心ですから、このお正月を神様に感謝しつつどう過ごすか、何をするべきかを大事にしたいと思います。
お正月を迎えるためにすること
子どもにとっても大人にとっても、正月を迎えることは特別なことです。
会社や学校も休みになるということも、それだけ大事な時間であることを意味します。
それは、大事な歳神様を迎えるためにいろいろと準備が必要ということです。
そこで、お正月の前から学校も会社なども休みになるということはどういうことなのか?この年末年始はどう過ごすほうがいいのかを考えてみてはいかがでしょう。
年末年始のお休みをどう過ごすか
今では、お正月を単なる休日として、旅行をしたり、体を休めたりするように、楽しむ休みという人が多くなりましたが、それはそれでよいとしても、気持ちは忘れないでほしいと思います。
それは、感謝であったり、新年を迎える希望であったり、そういう気持ちの問題です。
さて、この年末年始ですが、3つの期間に分かれています。
仕事に追われて、忙しい日本人が多いせいもあり、昔のように家庭の行事を家族でそろって行う家庭が少なくなりつつありますが、やはり気持ちだけでは面白くないものです。行動に移すからこそ見えるものがあるはずですから、実行することを大事にしましょう。
①年末の過ごし方
28日までにはしめ飾りや門松を飾り、神様をお迎えする準備をする。大掃除はそのためにするものでもあり、一年お世話になったものに対する感謝でもある。家や車などをきれいにすることでそれぞれの場所や物を神様が守ってくれる。
また、新年を迎えることはめでたいことだから、そのお祝いの準備として、買い出しをしたり料理をこしらえたりすること自体が神様への感謝と言える。
神様へのお供えをつくるのだから大事なこと。そもそもおせち料理は神様にお供えしたものを食べていたのがはじまり。大晦日には、そばを食べる習慣があるが、それは、悪い習慣を打ち切る、長寿を願う、幸せを呼ぶなどの意味ある。
②元旦~三が日の過ごし方
新年を迎えたことを祝い、楽しく過ごす時。二年参りや初詣をして、神様に感謝したり、一年の始まりとして、決意を持つ時。一年の計は元旦にあり※。
家族でおせち料理やお雑煮を食べる。
これらもすべて意味のあることで、おせちは神様へのお供え物をいただくとともに、一年で一番大事な行事であるから、このおせちを食べる。
お雑煮は、ハレの日に頂くものとして以前は節目では食べていた。特に、お正月は神様にお供えした餅(鏡餅)をそのお下がりとしていただくことで、歳神様の魂のパワーを授かり、今年1年を健康で幸せに暮らせるように守って頂くという意味を持つ。
三が日の間にすることが新年事始めになるので、書初めも正しくは、正月3日までに書くものである。
③新年4日からの過ごし方
4日から仕事も始まるところもあり、もう正月気分も冷めてくる頃。さあ、正月に決めた決意を行動に移す時。
少なくとも、7日までには決意を実行し、一年の始まりを大事にしたい。何事もはじめが肝心。始めよければ終わりよしの言葉通り。子どもたちにも、4日以降はやるべきことを実行できるようにして、自信を持たせたい。この時期にダラダラ過ごす子どもは、学校が始まってもダラダラになる可能性は高い。
というように、年末年始のお休み期間中は、大事な3つの期間に分かれています。
とかく、正月は飲んだり食ったり、祝うことを楽しみますが、食べることはちゃんと意味がありますから、それを意識しながら食すことができるといいですね。お正月はお祝いする瞬間だけに楽しいだけに終わらせないで、大事することは実行するというところがポイントですね。
子どものためにも家庭行事を大事に
子どもの時の思い出は、大人になった時の行動のもとになります。
お正月の過ごし方ってのは、子どもの頃の再現だと思います。また、子どもの時の喜びや緊張感なども忘れえぬ思い出です。
日本の伝統を続けるのは、家庭です。家庭の行動がもとになっています。子どもたちは父母や家族からその多くを学ぶのですから、大人の振る舞いや行動が日本の行く末を決めているなんてくらいに大事に思ってもいいのではないでしょうか。
新年をどう迎えるかなんてどうでもいいことだという人もいますが、日本人の心はここ日本に暮らす人がつないできた思いやりの心だと思います。
世界から日本人の心が賛美をもらうのは、こうした日本の伝統や文化があってのことです。それらを大事にしてきた日本人の感謝の心を私たち現代の日本人も忘れることなく、継承していきたいものです。
まとめ
お正月の楽しみは、食べることが多いです。収穫したものを神様に捧げ、それを感謝することが今でも大事にされています。
人間も食べないことには生きていけません。生きることは食べることでもありますから、本当に祝う時にも食べるのです。飲むのです。
そんなお正月の食べるときには、家族みんなで迎えることが幸せですね。一人で食べても美味しくないのは、つまり幸せというものはみんなで分かち合うということなのでしょうか。
お正月の過ごし方は、これでなくてはいけないということは言えない現代ですが、お正月は、歳神様をお迎えして、一年の幸せを守っていただくためにするということを心において、神様に感謝し、家族にも感謝することを忘れず、楽しみましょう。
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