小学校新任担任の準備はこれ!何年生のクラス担任か新任式の挨拶はどうする?

新任教師はすべてが勉強です。毎日が準備であり、毎日がテストであり、4月になって始まればわかります。

コロナの影響でこれから教師を目指す人たちには、心配事がいろいろあるようです。

教育実習ができないまま採用になるかもしれない。現場を一度も知らないで大丈夫なのか。

そんな先生は今まで一人もいないでしょうね。

だから、たぶん一週間でもきっと実習できるでしょう。でも、実習なしで教壇に立っても何とかなります。教育実習だと思ってやればいいのです。

周りの先生方がきっと助けてくれますから、心配いりません。

子どもたちはすぐに先生のところに寄ってきます。子どもとともにあればいいのです。

子どもたちがあなたを先生にしてくれますから。

それでも、小学校の新任教師になるまでまだ時間があるのですから、何か準備しておいて損はありません。

心配は尽きないものですが、何をしていけばいいのかを老婆心ながら紹介します。

小学校の新任教師に向けての準備はそんなに難しいことはありません。

大事なことは、教師になってから頑張ることで十分ですが、心配してなくても準備しておいたほうがいいことを取り上げてみました。

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新任教師の準備はそんなに心配はしなくてよい

コロナの影響で教育実習も中止や延期で、現場を経験することなく、採用されるかもしれないという状況になっているようですね。

小学校教師として採用されると、間違いなく教室で子どもたちに授業をしたり、学級活動の指導をしたりと、ベテラン教師と何ら変わりない仕事内容を課せられるわけです。

新任教師は、教育大学や教職課程でいくら机上の勉強をしてあっても、いろいろ準備したつもりでも、現実は全然通用しないということはいくらでもあります。

それだけ、現場の対応というものは、経験がものをいうのです。

教育実習は確かに子どもたちとふれあい、現場の雰囲気もよくわかり、大きな価値を持っていますが、所詮は実習です。

子どもたちも教育実習の先生だということをわきまえて対応してくれていますから、現実問題とはちょっと異なるわけです。

大抵、教育実習は教師の実体験をする程度ですから、楽しい部分も多いですし、何か失敗があっても責任を問われることはまずありません。

教育実習をいくらやってきてあっても(付属校では、一か月程度実習がある)、晴れて教師として採用され教壇に立つとその違いを実感できるでしょう。

教師の仕事は授業だけはないし、様々な業務や指導をしながら授業も次から次へとやっているのです。朝から帰るまでゆっくり休んでいる時間はほぼありません。

また、子どもたちも全く性質も態度も違う、はじめから先生のことを信用していない、相手にしてくれないなんてこともあるのです。

教育実習の経験は、あまり気にしなくてもいいです。

4月からの現場でいろいろな経験を積むことになります。その経験は、実習のそれとは比較にならないくらい濃いものです。

どんな仕事も同じことが言えるかと思いますが、続けていけば慣れてきますし、時間がたてば大抵のことはできるようになっていきます。すぐには結果は出ないものでしょう。

時間がかかるものほど、その得るものは質が高く、確実に身につくものです。

新任教師がうまくいかないことがあっても、焦る必要は全くありません。

また、指導教官がいろいろと指導してくれます。毎日のように教官に指導されるので、何がよくて何が課題なのかわかってきます。

2~3か月もすれば、教師の一日に慣れてきます。

とにかく、赴任した学校の規模、教職員の質、担当する学年、学級の子どもたちによって、経験する内容もちょっとずつ異なりますが、新任教師が楽だという場面はたぶんないです。

でも、時間が必ず解決してくれますから、大丈夫。

自分はできる人間だなんて思わずに、失敗は成功のもとと柔らかく生きていくことが大事です。

ただ、新任教師ですぐに辞めちゃう人もいましたからね。そういう人はなんというか、プライドが高かったり視野が狭すぎたりしているんじゃないかなと思います。

教育実習などの経験はどうでもよくなるくらい、現実でしか経験できないことがたくさんあります。

先生になるための準備はやっておいても損はありませんが、大事なことは、大変な現場の生活に慣れることです。時間たてば経験も増し、対応力も身についていきます。

習うよりも慣れろといいますが、その通りです

心配しても仕方がないことです。準備よりも飛び込めばわかると思っていてください。

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新任教師の準備4月までにやっておくといいこと

新任教師は初めてのことが4月からたくさん待ち受けています。

小学校では間違いなく担任ですから、朝から帰るまでに多くの業務や指導をしていかなければなりません。

小学校の新任教師がそのために練習しておくことなど必要ありません。

4月からの毎日が練習の日々です。教師の業務の事前練習などあまり意味のないことです。

授業も毎日5時間から6時間を受け持つのですから、子どもたちと一緒に学んでいけばいいのです。

授業技術も机上ではできません。教師になってから失敗を繰り返しながら、指導技術を学んでいけばいいのです。

もちろん、いろいろな実践例を情報として得ておくことは、どこかで役に立ちますから、自分の得意分野などについては、どんな授業がしたいのかできそうなのかなどの構想を考えておいてもいいでしょう。

しかし、授業は子どもたちの実態に大きく左右されるものですから、やり方だけわかっていてもよい授業にはなりません。

そういう意味では、教える内容を理解しておくことは必要ですが、教え方は4月から頑張ればいいのです。

新任教師の準備としてやっておいたほうがいいこと その1

小学校の新任教師が準備として、特にしなくてもいいというようなことをお話ししましたが、あえてできるようになっておくといいことは?

  • デジタル機器の扱いに慣れておくこと

スマホやゲームなどの扱いには慣れていますが、PCの扱いに慣れていないという学生も多いようです。

教師の現在の仕事は、パソコンを使いこなせないと仕事になりません。

若い人は、メールや動画の扱いには慣れているようですが、文章作成などのソフトの使い方はよく知らないという場面をみてきました。

そこで、次のことを4月までにはマスターしておくといいです。なんとかできる程度で十分です

  • 文章作成ソフトのwordや一太郎
  • 表計算ソフトのエクセル

この二つのソフトを使っての文章作成や画像の取り込み、会計処理などを一応できるようにしておきましょう。

学校の先生は、ワードよりも一太郎を利用する傾向がありますが、互換性があるのでどちらかは使い方に慣れておくと仕事のはかどり方に格段に違います。

また、パワーポイントなどのプレゼン用のソフトの扱いも一通りできるようになっておくと、授業でも活用する機会はありますし、教師のスキルとして備えておくべきと思います。

学級通信、校務資料作成、会計処理、授業資料作りなどデジタル機器の活用が教師の仕事を支えています。

上記のソフトの扱いには慣れておくことをお勧めします。

新任教師の準備としてやっておいたほうがいいこと その2

これはできれば取り組んでおいてほしいことです。

教師として、子どもたちの手本になることが大事です。特に、小学校教師は学習の基本を学びますので、子どもたちの見本となる場面が非常に多いです。

そこで、次の2つのことを気にしておきましょう。ただし、できれば取り組んでおくとよいことです。

  1. 直筆が整った字になっているかどうか。
  2. 話し方について、少々大きな声で聴きとりやすい発音になっているかどうか。

1の教師の書く字のことですが、整った字が書けない先生はいます。幸いなことに、活字で表すほうが多い現代ですので、自分で書く機会は昔に比べてかなり減りました。でも、教師ですから、黒板での授業がほとんどです。

板書するときの字は、読みやすいことが第一です。

日記や学習ノートの返事などは、子どものノートに直接書くのですから、読みやすい字やきれいな字は、子どもたちも間違いなく評価します。

字は癖があるものですが、書き慣れることで整った字を書けるようになります。

私は、新卒のころは、ガリ版というものを使って印刷物をつくる時代でしたから、手書きするしかなかったのです。毎日毎日書くうちに、字を整えて書くことができるようになりましたね。

子どもに読みやすいと褒められることは、やっぱりうれしいものです。

板書の字も同じですが、黒板で練習することは一般の人はなかなかできません。せめて、紙に書く直筆は、練習をしておいて損はありません。

簡単にきれいに書く方法は、止めとはらいを意識して書けばいいのです。すぐにできます。

画数を声に出しながら何でもいいので、書いてみてください。意外にも、整ったきれいな字が書けますよ。

2については、字を書けるよりも大事なことと思います。

まず、声の小さい人は、意識して声を出すことを心がけましょう。

ほとんどの先生は普段から大勢の前で話すことが多いので、声量が大きくなっています。

これも習慣なので、だんだん大声になっていくと思いますが、自信がなかったり気持ちが優しい人ほど、それほど大きな声で話さないので、教室ではちょっと小さな声の部類に入っているかもしれません。

声の聞き取りやすさは、次の2つがポイントです。

  • 早口になりやすいので、ゆっくり話す。間を空けて話す。
  • 唇をよく動かして発音する。

聞き取りやすい声は、必ずしも大きな声が必要ということではなく、正しく発音することが大事な点です。

あいうえおの口形を意識して話すと、唇は非常に良く動きますね。

これを意識して話すだけではっきりした声になります。

また、人前で話すときの話し方のポイントですが、よく言われていることにおなかに力を入れて話すということがありますが、その通りです。

腹筋に力を入れるというよりも、下っ腹をへこますようにして腹に力を入れると、言葉に力が乗るという感じになります。

このままでずっと話し続けることはだんだん疲れてくるものですが、声の出し方は口だけでなく、ちょっとおなかを意識することが大事なことです。

これも、ちょっと大きな声で話すときのポイントとして覚えておいて損はありません。

できれば、練習しておいてください。

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新任教師の準備 心構えは何よりも大事

新任の先生は、経験や技量はないに等しいのですから、子どもたちに適切な指導やわかりやすい授業がすぐにはできないでしょう。

でも、担任なったら同じ内容を日々指導していかなくてはならないのです。

四苦八苦して大変な日々でしょう。自分では一生懸命やっていても、それが子どもたちに響かなかったり、受け入れてもらえなかったりして、ストレスも溜まることでしょう。

しかし、若い先生の一番いいところは、とにかく一生懸命なことです。

頑張っていることがそのまま出てくる。失敗ばかりでも、子どものために一生懸命な姿がある。それが子どもたちにだんだん響いていきます。

一生懸命な姿が子どもたちに必ず響きます。小手先で上手にやっていてもそれはそれだけのこと。

こんな風に私もわかったようなことをお伝えしていますが、これを読んだからと言って、4月からの教師生活がうまくいきますよとは言いません。

それなら、余計に小学校の新任教師はしっかり準備しないといけないじゃないかと思うでしょう。

でも、子どもたちの姿に触れ、失敗を繰り返したり、反省を重ねるごとに教師のスキルが向上します。

子どもたちはあなたを試しているようなものですから、そのテストにチャレンジしながら子どもを理解していく中で、適切な言葉をかけたりみんなの心をつかめたりできるようになります。

そんなことを経て、学級が先生を中心にまとまっていきます。

担任の先生は、いい意味で学級のボスです。ボスになるには、はじめから信頼があるのではなく、日々共に生活する中で信頼関係が出来上がります。

苦労して築かれた関係ほど、強く厚いものです。

だから、新任教師は焦らず我慢して教師に慣れていけばいいと思っています。

そうした、大きな心の持ち方を大事にしてほしいです。

諦めではないのですが、ダメでもともとなんだとちゃんと心構えを持っていれば、小さな失敗でくよくよしないで元気に頑張れます。

子どもたちにすぐに受け入れらなくても、信念がちゃんとあれば頑張って指導できます。

期待に胸を膨らませることだけでなく、うまくいかないことにも覚悟を持って臨むということです。

そんな教師の道は本当に苦労や挫折が多いものだと思っていますが、教師の資質として最も必要なものは何かというと?

それは、情熱です。

目の前の子どもたちのためにできることを一生懸命に取り組むことです。

4月に出会う子どもたちはどんな人たちだろうか。

明るく元気で仲良しな子どもたちなら、さらにその子たちの力を伸ばしてやろう。いろいろなことにチャレンジさせよう。

問題を抱えた子どもたちの集団であったなら、みんなが仲良くなれるにはどうしたらいいのか一年後には、このクラスでよかったと思わせてやろう。

そんな情熱をもてるかどうかが教師として重要だと思っています。

新任教師の準備どうしても心配な人におすすめ

教師を目指す人は、子どものころに出会った恩師に憧れたり、子どもたちが好きだったり、教師を志したきっかけは様々です。

教師になる意欲は十分あっても、本当に大丈夫なのかと心配していることでしょうが、前述したように、心配しても仕方ないです。

心配な人は心配しても何も解決になりません。

小学校の新任教師がはじめからうまくいくことはないと思っていましょう。

新任教師が一年目からいい指導や適切な指導ができたとしたら、それは持って生まれた才能です。

そういう先生も中にはいます。

教員採用試験でどれほど成績が良くても、一か月で教師を辞めた先生もいます。

入ってみたら合わなかったという人がいてもそれはそれで仕方のないことです。

その仕事が本当に好きなのか、自分に合っているのかは、わかる人もいればすぐには分からない人もいます。

私は、今までの経験上、自分に合うかどうかはやってみないとわからないものだと思っています。だから、すぐにやめてしまうのもその人の生き方なのだから、間違っているとは言えないと思っています。

ただ、教師になる以上は、教師とはなんであるかを問い続ける必要があると思っています。

新任教師も経験がなくたって、何を大事にしたいのかぐらいはちゃんと自分の意見をもっていてほしいですね。

私は、教師は子どもに寄り添うことがとても大事な姿勢だと思っています。

無理やり引っ張っていくとか、自分の思い通りにしたいというとらえ方では、結局自分が苦しくなることを理解するでしょう。

いわゆる子育てと同じで、子どもは大人の言うとおりにはならないのだということです。

子どもは大人の言うとおりにならないから、どう導いていけばいいのかということが大事になるのでしょう。

高校野球の名監督だった方が、子どもは大人の言う通りには動かない。いつも思いは裏切られる。だから、我慢して少しずつの成長を褒めたり、認めたりしていくことがとても大事なことであると言っています。

たとえば、子どもたちは日々成長していても、右肩上がりに成長するわけではなく、上がり下がりの中での成長です。

一学期によくなってきたことも、二学期からは元に戻ってしまうことだってあるのです。そこからまた出直しです。でも、一つ一つのことを認めたり、許したりしながら、子どもに寄り添っていかないといけません。

そこで投げてしまったら成長が止まってしまうかもしれないのです。

どんな状況になっても、無視せずにずっと見守っていくには、時には厳しく叱ったり、なだめたりして、気苦労が絶えない毎日ですが、それができるのは、情熱があるからだと思います。

おすすめの本がこれ

小学校の新任教師の準備に本と読むことをおすすめします。

教師に関する書物は非常に多くなりました。

指導書的なもの、子ども理解、学級経営、教育哲学…など新任教師の助けになってくれそうなものがあふれています。

もちろん、新任教師だけでなく、ベテランの教師も常に新しいことを学び、アイデアにあふれる教育実践をしていくには、本はなくてなならない情報源です。

そこで、新任教師になろうとしている人に読んでもらいたい本を紹介します。

私自身、教師の始まりは一年間だけの契約の臨時教員でした。

当時は新任研修などほとんどなく、同僚の先輩教師も手取り足取り教えてくれることはなく、手探りで指導していたことを思い出します。

もちろん、現在のような非常に大変な状況ではなく、親も本当に学校や先生を大事に見守ってくれていた時代です。でも、ちゃんと指導しないと子どもの力は伸びません。

すぐに書店に行き、教育書をいくつも買ってきては、読んでいましたね。

指導書的なものはほとんどなかった時代ですから、教育の在り方を問うような内容の本をよく読みました。

あれから気が付けば、家の中には教育書が山のようになっていましたね。

引っ越しのたびに本ばかり詰まった重い段ボール箱がいくつもあり、大変でした。

そんな教育書の中から、次の2冊だけを紹介します。絶版になりかけているかもしれません。

1冊目は…「教えるということ」大村はま 共文社

2冊目は…「教育舞芸帳」森毅 太郎次郎社

yahoo検索したら、出てきました。

教えるということ (新編が販売されてました)

教えるということ 中古本ですが私が読んだのはこちら

教育舞芸帳 森毅

これらの本は、かれこれ30年以上前に出版されたものですが、現在でも新品で手に入るのですね。

大村はま先生はあまりにも有名なので、新任教師を目指す人なら名前ぐらいは聞いているかと思います。既にお読みの方も多いかもしれません。

まだお読みになっていないのなら、ぜひ読んでみてください。

教育舞芸帳は、どちらかというと教師の在り方を別の角度からとらえていると思います。

先生らしからぬ先生のようなイメージでもあり、時代背景がちょっと今とは異なりますが、教育の中身や体制はほとんど変わっていません。だから、理解できると思います。

こんな内容の本も、先生という特殊な仕事内容にはいい薬になると思います。

たくさんの経験を積んでおくといい

新任教師は何で勝負するかというと、それまで生きてきた経験とチャレンジ精神だと思います。

23歳だとしたら、子どもたちに23年間の価値観でぶつかっていけばいいと思います。

ベテランのようになる必要はありません。落ち着きなんかなくてもいいです。

若さはエネルギーです。熱い気持ちや思いをもって、がむしゃらに取り組めばいいと、私は思います。

もうすぐ一年もないうちに教壇に立つなら、もう多くは経験できないかもしれませんが、アルバイトでもいいですし、ボランティアでもいいですが、いろいろな体験や経験をしておきましょう。

苦しいことや大変なことを経験しておくことが、人を導くうえで必ず生きてきます。

学校の経験ではない、社会の経験です。悲しくなること、空しく感じること、苦労や理不尽なことが多いですね。そういう経験が教師の土台にある人は、よき理解者になれます。

教師になったら、したくてもできない経験はできるうちにしておいて損はありません。

教師を目指していた一人の学生のお話をしましょう。

ある青年が教師になるまでの人生のお話です。

この青年は、大学を卒業した時に高校の先生をなりたかったのですが、採用してもらえず、その夢をあきらめることができないので、アルバイトをして生活費を稼ぎながら生活を始めました。
そのアルバイトは飲食店で昼夜の勤務でした。一年が過ぎましたが、また教員に採用されることがなく、さらにもう一年とアルバイト生活を続けます。
そうするうちにだんだん仕事にもやる気が出て、頑張って仕事をしていきます。さあ、今年こと教員にと思ったら、仕事ぶりが評価され、なんとその店の店長に抜擢されてしまったのですならばもう一年先に延ばそうと、店長を頑張りました。そして、卒業から5年の年月が過ぎ、いよいよ教員に採用されました。
彼のこんな人生を見守ってきた友人が「教師になるまで大変な回り道だったね」とねぎらいの言葉をかけたそうです。
するとその青年は、「回り道なんかじゃない。これは近道だったんだよ。」と言ったのです。アルバイトで昼も夜も働きながら、時にはお客様の理不尽な対応にも我慢してお店の責任者としてふるまってきたこと、多くの様々な人が店に来て話してくれる内容など、仕事を通して世の中の酸いも甘いも経験してきた。
もしも、卒業してすぐに教師になっていたら、多感な年齢の子どもたちの悩みや苦しみなどに俺は何もわからないで、相談に乗ってやることもできなかっただろう。今なら、人生の素晴らしさや厳しさを教えていくことができると思う。だから、これは回り道じゃなくて教師になるための近道だったんだ。

新任教師は2~5年生の担任になる

小学校の担任は、学年によって指導の仕方も学習内容も大きく異なります。

一年生の担任と6年生の担任では、授業の仕方はもちろん言葉のかけ方さえも違うのです。

そんな6つの学年の中でそれぞれに指導のポイントは違ってきますが、新任教師には、はじめから指導が難しい学年は持たせません。

今までの経験からみると、一年生と6年生はないと思っていいでしょう。

一年生は就学支援が特に必要な児童が多く入学してくるようになりました。ベテランの先生でも指導困難な場面が多くあります。

六年生は卒業学年です。5年生からの継続で受け持つことがほとんどです。思春期を迎えた児童への生徒指導面の指導が重要です。

上記の学年以外の2から5年生の担任になるでしょうね。

男性の先生が女性に比べて少ないことから、男性の先生が高学年を受け持つ傾向があります。

新任教師は指導する学年を選べません。

専門の教科やそれまでの経験がいくらか考慮はされますが、どの学年になってもいい覚悟を持っておくべきです。

基本的にはどの学年でも指導できないと小学校の教師としては務まりません。

初めての事務連絡で学校に事前に訪れることがあります。その時に、学校長から何学年を受け持つことになるか打診があるでしょう。

そうしたら、その学年の学習内容を予習しておくぐらいはやっておいてもいいでしょう。

前述しましたが、4月に始まってからがすべての始まりですから、学校のこともそれほど知らなくても何も問題ありません。

しいて言えば、その地域の学校に勤め、その地域やそこに生活する家庭の皆様と触れ合っていくことになりますから、学校の周辺を歩いてみて、どんな街なのか、どんな地理なのかを知っておくことのほうが大事ですね。

新任式のあいさつは普通にできればそれで十分

新任教師は、まず入学式の日の始業式で全校児童に紹介されます。

壇上であいさつすることはあるとしたら、一言だけです。

そこで、何か目立つ必要もありませんし、そういう場でもありませんから、名前と抱負などを話せば十分です。

第一印象は大事なことですが、私が思うには、初めて会う人の印象は顔つきも態度も儀式の中での姿ですから、形に添ってふるまえばいいのです。

はっきり話すことや元気な姿を見せることができれば、何も問題ありません。

それよりも、学級でどんな話をしようか考えておきましょう。

初めての先生なので、知らないことが多いですね。先生らしくなくても子どもたちも何も問題視しないでしょう。だから、23歳なら23歳の感覚で明るく元気に自己紹介をしましょう。

何かが起きても、先生の感覚はさておき、子どもたちのためになることを大事にして行動すればいいです。

何があっても、小さなことですから、大きく構えて過ごしましょう。

まとめ 自分を見つめなおす人になろう

新任教師の準備は、心配は尽きませんが、何事もやってみないとわからないという世界と同じですから、とにかく4月のスタートまでに気持ちの整理をいろいろしておきましょう。

私生活のトラブルやいろいろな悩みを抱えたまま、子どもたちに出会うことは精神的にも避けたほうがいいです。

教師になる以上、子どもたちのことを優先していくぐらいの心構えが必要だと思います。

そのくらいでないと、いい指導やいい授業はできないかもしれません。

家庭がある場合でも、私生活を充実するには、仕事も充実していないと両方とも満足な結果にならないとも思います。

4月のスタートに向けて、または、一年後の教師のスタートに向けて、健康管理だけは大事にしておきましょう。

教師の仕事をやっていけるかは赴任してから考えればいいことです。現場に入ってみればわかります。だから、今は心配いりません。

自分自身というか人というか、自分磨きをしておきましょう。アルバイトに精を出すとか、生き方の書を読んでみるとかです。ボランティアもいいと思います。

教師になったらできないことありますから、今のうちに経験しておく体験しておくことが大事だと思います。

小学校新任教師の準備はこれ!何年生のクラス担任か新任式の挨拶はどうする?のお話でした。

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