小学校教員の休日の過ごし方はライフワークバランスと大いに関係がある⁉

疲れをいやす休日になるといいですが、そもそも一週間の疲れが溜まるほど働いてしまうことが課題です。

小学校教員の日々の仕事は多忙を極め、休日出勤は当たり前です。

教員を志望する学生も年々減り続け、文科省は優秀な人材が確保できなくなると言っているとか。根本的にメスを入れないと改善は難しいでしょう。文科省には頼れません。

教員の勤務があまりにも過酷すぎて、志望者が少ないのでしょう。夜遅くまで仕事をし、休日もろくに休めないようでは、学生も敬遠します。

多忙な学校体制や満杯のカリキュラムを簡単に改善できないことがその要因ではありますが、仕事の仕方によっては仕事にメリハリをつけ、休日を休日らしく過ごす生活をすることはできるはずです。

夜遅くまで学校に明かりがついているようでは、本当に質の良い教育はできないと思います。

小学校教員の休日の過ごし方は、普段の仕事の仕方と大いに関係があります。いわゆる、ライフワークバランスです。その考え方を紹介したいと思います。

このことを大事とらえることができたら、小学校教員の仕事はもっと快適になるはずです。そして、休日の価値観が上がり、教員の休日の過ごし方が変わります。

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小学校教員の休日の過ごし方はやはり仕事で始まる

朝から帰りまで休み時間はほぼ5分という多忙な小学校教員の一日ですが、土日もやはり仕事しないと終わらなくて、休日も学校に行ってしまう。

どの仕事も同じかと思いますが、仕事に終わりはありません。

授業の準備や教材研究、研究授業の準備、行事の準備、係の仕事等々、部活の指導に、生徒指導、保護者対応…数え上げたら切りがありません。

これらの締め切りがどんどん来るのですから、休んでいる暇なんてないですし、土日もそれを解消するための時間です。

仕事が少しでも進めば、気持ちも楽になるし、モチベーションも上がります。やる気がなくなるのは、進んでいかないからです。物事が停滞している時間が長いほど人はストレスを感じます。いくら仕事があっても、どんどん進んでいるとそれほど悩まないし、考えないし、気疲れも感じません。

だから、自分を苦しめないためにも仕事をし続ける生活をしているのではないかと思います。

でも、休日は大事な息抜きの時間でもあります。疲れをいやすことができる大事な時間です。教員はとにかく元気でなければ務まりませんから、健康をいかに維持していくかはとても大事です。

私は、教員時代のほとんどは休日に学校に行かなかったということはまずありませんでした。もちろん、土日に休みになってからです。

週休2日制の土曜日はたいてい仕事をしに学校に行ってました。

仕事をして帰るときは、これから休むぞーって感じでちょっとした達成感でした。学校に行かなくても家でやればいいのでしょうが、仕事はやはり仕事場でやるのがはかどります。

家庭のある女性の先生でも、休日は結構学校に来て仕事をする人が多かったです。もちろん、そんなに長い時間ではないのです。

しかし、休日でも仕事しないといけないようでは本当はおかしなことです。「土日にしなくてもできる」という仕事のしかたがあるはずです。

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小学校教員は休日も仕事をするわけは?

週休二日と言っても学校で仕事をしてはいけないということではないです。子どもにより良い授業を提供するには教材研究をすればするほど時間が必要になるものです。

教師は四六時中教師の構えで生きているようなものだと思います。しかし、仕事は生活とのバランスが必要です。

仕事が多いということはいけないことではないですが、仕事のし過ぎになっていることが問題です。

仕事が面白くて仕方がないなら、休日も仕事をする人はいますね。仕事をしていてもストレスにならない、むしろ休むよりも仕事をしているほうが楽という人はそれが休日の過ごし方なら何も問題ないですね。

でも、そんな教員はどれほどいらっしゃるのでしょうか。

休みたくても休めない教員ばかりです。日本全国の教員のほとんどが今の学校体制や教育内容では休日をまともに休むことは難しいのではないでしょうか。

そもそも教育内容に無理があります。今の教育を支えていくための国の方針や体制は根本的にやることが多すぎるのです。それを限られた人員と予算でやろうとしています。無理です。

このことについては、また別の機会に取り上げたいと思っています。

とにかく、休日に仕事をしたいという人は、仕事がおもしろくて楽しくて仕方がないという人です。それ以外の人は、したいのではなく、しないと自分を苦しめることになるからです。

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小学校教員の休日の過ごし方は生き方と同じ⁉

休日をオフ日として、金曜日でスパッと仕事に区切りをつけ、土日は別の世界が待っている。そんな生活をしている人をうらやましいと思いながら、教員になった以上、そういった生活を求めてはいけないなと思って生きてきました。

しかし、休日でも教師は教師ですが、別の顔をもって生きていられたとしたら、教師の人としての深みが出てくるのではないかと思うようになりましたね。仕事に慣れてきた30代後半でしょうか。

30歳以上の教員は、とかく仕事に翻弄される年齢ですが、休日もろくに休めない、自分の時間を満喫できないという生活では、ゆとりをもって子どもに対応することができにくい教師になってしまうと思います。

  • 教師は狭い世界の中で仕事をしています。ややもすると、世間知らずになります。
  • 教師こそ、世間を広く知り、子どもたちに多くの話題を投げかけることができないと、子どもたちを先導していくことはできないと思います。

教師は子どもたちになんでも教えてやれることはできないけれど、多くの引き出しを持っていることがとても大事です。それは、その教師の多くの経験や学習によって得られるものです

  • その経験は、学校ではできない。

学校の帰りにやる。家に帰ってやる。休日に出かけてやる。時間を作ってやる。

仕事仕事ばかりでは、経験はできないということ。勉強の時間や趣味の時間はその時間を作らないと生まれませんが、それを生み出しながら、生活していく生き方が教員に求められるものではないかと思います。

仕事づくめの生活では、子どもを導く教師の力というか、教師の魅力は、向上していかないのではないかと思います。

普段の仕事の仕方に問題あり

小学校教員の一日は、授業の連続です。

この授業を子どもたちにいかに提供し、質の良い学びをしてもらうかが教員の役割ですが、授業以外の多くの業務があります。

子どもたちへの指導や評価、家庭への連絡、教室環境の整備、教材研究など、すべては子どもの成長を支える大事な業務です。

それらの業務は授業を日々提供することを中心にしながら、無理なくできる程度のものでないとあきらかに過剰勤務になります。

しかし、授業を終えてからは、会議や打ち合わせで自分の学級に関する仕事をする時間は、その日の一番最後です。

その日の勤務時間が終わる17時になっても、自分の学級の仕事はほとんど終わっていません。

たとえば、その日に行ったテストがあるとすると、

テストの採点だけでも、子どもたちが30人もいれば、どんなに急いでも30分はかかります。それを記録簿などに入力したり、書き写したりすることも必要です。電子入力が主流になってからかなり省力化されましたが、仕事の数が減ったわけではないのです。

学校の教員がいろいろと大変なのは、授業以外の多くの業務を抱えていることにあります。いわゆる、なんでもやるということです。雑務とか雑用とか言ったら叱られますが、多くの仕事を一人でこなすマルチプレーヤーです。

授業以外の雑務をいかに早く片付けていくかが大事なのですが、教員の仕事に残業ととらえはありません。退勤時刻の17時ごろで帰宅する先生はほぼいません。

しかも、朝学校に来てから、退勤までの時間は12時間から14時間はありますが、休憩するという意識はないです。

なんでこんなにもやることが多いのか、それとも時間がかかるのか、一生懸命にやっているのに、時間が過ぎるばかりです。

いったいどうすればこの働き方が改善されるのでしょうか。

小学校教員の休日の過ごし方は、普段の働き方がカギ

校長先生たちは現場の苦労を軽減することができるはず

まずは、学校管理職の校長先生や教頭先生が教員の業務を改善するように動かないと、教員の仕事量は減りません。

  • 仕事の量を減らすということは、一つの仕事への軽重をつけるということもありますが、やってもやらなくてもいいような仕事はつくらないようにすることです。

教育委員会とか校長会とか、行政にも関連性がある場にちゃんと働きかけをして、業務改善を積極的に行ってほしいと思います。

なんでもかんでも、学校にお願いすればやってくれると思っている方々がまだ多いです。

例えば、外部からから依頼されるアンケート一つでもその集計は担任がやっているのです。30人の子どもの集計は大変な作業です。アルバイトでも雇ってできたらいいのに。

全国学力調査の自校採点をしている地域があります。私の地域もそうでした。国がお金をかけて採点から分析までやってくれているのですから、教員一人一人に余計な負担をかけなくてもいいはずです。

どうして自校採点をしないといけないのか、それは自校の方針ではなく、その地域の校長会のプライドでした。確かに自校採点は悪いことではないですが、現場のことを優先していない姿です。

やっていないと催促がくるわけですから、やらないわけにいかない。

こういうどうでもいいことを学校の現場に増やしては、困るのは担任なのです。

研究会とか職員会とか、根本的な運営の中身がほとんど変わっていないのが、学校です。確かに授業研究などは本当に力を入れてきた一つでしょうが、時代とともにその取り組み方は変えていく必要があります。

何度も何度も研究会を開くとか、授業案を書き直すとか、そんなことに費やす時間は日々の授業に大きく影響します。先生方も従来の方法にこだわらないで何かを捨てることが大事なことだと思います。

管理職の先生方が危機感をもって取り組んでもらわないと、改善は進みません。

大変な日々を送るかどうかは自分次第⁉

学校という組織の中で働いている以上、仕事の変革はなかなか難しいものです。しかし、自分の仕事の仕方は工夫することができます。

仕事のしかたについては、自分の仕事は自分で改善するという姿勢が大事です。

そこで、取り組んでほしいことが、

  • 大事なことに時間をかけ、どうでもいいことはやらない。という働き方です。

大事なことは、授業です。よりよい授業にするためには教材研究が欠かせません。準備がとても大事です。料理人の言葉を借りれば、「仕込み七分に、腕三分」というくらいに準備が大事なことはご存じでしょう。

また、授業以外の学級の事務は担任がやらないと、どうにもならないことですが、できる限り時間をかけないように簡略化すること。たとえば、成績処理も成績処理のソフトを活用して、教師の抱える仕事を省力化することが必要です。

  • どうでもいい仕事はなくしていく
  • お互いになくてもいい業務が必ずあるはず
  • 校務の今までのやり方にとらわれずに、新しい考えを取り入れる努力をする

子どもの関することには、多くの時間をかけ、それ以外のことはできるだけ精選し、子どものことを優先できるように仕事をするのが、教員の仕事の仕方であることをもう一度考え直さないといけないでしょう。

教員の仕事はいくらやっても終わりはありません。ここまでやれば十分というものはありますが、その物差しは教員が自分で決めているのです。

新卒とベテランでは、時間のかけ方が違うのは当然ですが、いつどんなふうに仕事をするかはその教員の工夫です。限られた時間をいかに使って、何を優先して仕事をするかは、その先生次第なのです。

ちょっと考えてみてください。

そのどうでもいい仕事、本当に必要?

それをやらないと誰が困るのでしょうか。何でも引き受けるという姿勢は、結局、自分の仕事の質を低くしていきます。

せめて、時間が来たら仕事を終わりにしましょう。続きは明日またやればいい。

そういう仕事の仕方をしていかないと、元気に子どもたちと向き合えないでしょう。

仕事の質ということで、こんなことがありました。

私の近所の内科医院がとても人気で、多くのスタッフを抱えて診療にあたっていました。午後6時を過ぎても、患者さんが減らないくらいでした。

結局、毎日午後8時ころまで診療が続いていました。それだけ人気で多くの患者さんが訪れるので、病院の収益も相当あったようです。

しかし、突然、午後6時に診療が終わるように、5時半ごろには診察受付終了の札を出しました。

その理由は次の通りです。

連日遅くまで診療や業務にあたることで、翌日の勤務に影響がでています。 毎日の診療業務の質を下げないために、午後6時で診療を終わりにします。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

この話を聞いた時、「仕事の質」という言葉にとても感銘しました。

教員の現場こそ、子どもたちに質の良い教育をしているのかと、考えさせられました。

教育をする人が心身ともに疲弊しているようでは、質の良い教育ができるわけがありません。教員の健康的な生活こそが教育の健全性だと思います。

本当にその仕事は必要なのかという考えに立って要らない仕事は切り捨てていく。それは、教員の生き方や幸せのためだけでなく、子どもたちにも大いに影響するのは確かなことです。

好奇心ありますか 休日やオフの過ごし方

かきくけこの生き方ということを教えてくださった方がいます。

茶道家の塩月八重子さんです。教員時代に教育会の研修で講演されたときに話されました。

  • か…感動   すごい、きれい!と思えること
  • き…緊張感  一週間に一度はドキドキワクワクを
  • く…くつろぐ ボーっとしているときに人は考えたり、ひらめいたりする
  • け…決断   イエスかノーかをはっきりさせる ぐずぐずしない
  • こ…好奇心  やってみたい!見てみたい!という気持ちが人を成長させる

休日の過ごし方を充実させるには、この最後の「好奇心」がとても必要なことだと思います。

子どもたちのためにというよりも、教員自身が現状に甘んじることなく、さらなる世界や知らない世界に向かう姿勢が教員の質を上げていくのではないでしょうか。

何か趣味はありますか。休日にやりたいことをやってみませんか。その姿勢が必ず仕事にも良い影響を与えるはずです。

休日の顔を持つことは、仕事にも必ず生きてきます。人としての幅を広くします。ぜひ、休日は自分のしたいことをやってみましょう。

その趣味やしたいことは、教師を退職した後の人生にも生きがいややりがいとして、生活を豊かにしてくれます。人生=仕事ではなく、生き方は様々なのですから。

「かきくけこの生き方」のように仕事のオンとオフをきちんと分けて、だらだらと過ごすのではなく、やるときはやる、休むときは休むというメリハリをつけることで、どちらにも集中できる生活をしていくことが健康につながります。

まとめ まじめな人ほど鬱になる

休日の過ごし方が、教員の仕事に影響します。その逆に、普段の仕事の仕方が休日の過ごし方を決めています。

普段の仕事の仕方を勇気をもって変えましょう。ライフワークバランスはすべてにプラスに働きます。

小学校教員は忙しいから無理と思っているのでは。でも、忙しい人ほど、時間を作ることができているのは事実です。その時間は仕事のやり方次第で生まれます。

仕事は一生なくなりません。時間で止めて、家に帰るなり、オフの生活するなり、仕事は適度にやるものでしょう。何でも、やりすぎは良い結果を生みません。

真面目にやりすぎるのが教員かもしれませんが、心まで疲弊してしまったら、子どもたちに教育なんてできません。

残念ながら、仕事はあなたの健康を守ってはくれません。鬱になってしまったら、回復するまでに数年の歳月がかかります。

そうならないためにも、休日の過ごし方と仕事の仕方を真剣に考えてみてください。

質の良い教育を実践していくためにも、仕事の量や数を減らし、休日を休日らしく過ごす。これは教員がもっとも大事にしていく最優先課題です。

さあ、元気がなくならないうちに、行動していきましょう。

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