夏休みは、家でゆっくり過ごすというのが、大人の夏休みの過ごし方の1位だそうです。
しかし、子どもは自由になんでもしたいでしょうね。
長ーいお休みで何か楽しいことが待っている感じがする、そんな期待が膨らむ夏休みですが、
放っておけば、子どもが自堕落な夏休みなるのは目に見えます。
小学生の夏休みの過ごし方について、どんなことを大事にしていけばいいのか、うまくいかないことのほうが多いですね。それはそうです。いつもと違う生活があるからです。
そんな夏休みの生活の仕方と親の姿勢について紹介します。
共働きでも、専業主婦でもそれぞれ立場が違っても、子どもの生活は何を大事にすればいいのかは変わりません。
夏休みは、家での生活の仕方がとても重要です。夏休みを充実させるには、何をすればいいのか、それは、いつもと同じ⁉なんです!
そんな過ごし方のポイントをお話しします。
夏休みは家での過ごし方がすべてを決める
早寝早起き
夏休みは、自由な時間がたくさんあるから、やりたいことがたくさんあって、また、遊びたい時間がたくさんあって、寝てなんかいられないのが子どもです。
普段から早寝早起きができていない子どもは、夏休みならば、なおさら早起きしなくなります。
そこで、ラジオ体操には必ず出席させましょう。
夏休みの決まりごとのラジオ体操です。これに出席して朝から行動をスタートさせることが子どもの夏休み成功への第一歩ですよ。
子どもが出席を渋るようなら、強制的に行かせないとダメです。学校側も出席を課題にしなくなっている傾向があるので、「先生は行けって言ってない。」なんて逃げ口上が出てきます。
これを読んでいる学校の先生は、ラジオ体操の大切さを休み前に、家庭にも子どもにもしっかり伝えるようにお願いしますね。
早起きには、早寝です。夏休みといえども、家庭の大人たちは、普段通りの生活です。
子どもだけが生活のパターンが変わるのです。それが厄介なのですね。
夜更かしなんてお正月だけのものです。
子どもは早く寝ることが生活上の重要ポイントです。
夜更かししていいことはまずない!夏の夜明けは早いから、早く起きて行動するならほめてやりましょう。朝から遊ぶくらいの元気さがないと、夏休みは楽しくなりません。
お手伝いをさせること
ただでさえ、自由な時間がたくさんある夏休みですから、放っておけばいくらでも遊んでいるでしょうし、時間割の生活ではないから、勝手気ままな生活になっていきます。
そんな自堕落な生活にならないようにするには、毎日決まった時間に必ず仕事をさせることです。一年生でも六年生でも家庭の一員です。家族のために働くことは当然です。
それを夏休みは家庭にいる時間が多いのですから、朝でも夕方でもお手伝いをさせましょう。お手伝いはやる気ではなく、義務です。子どもにとっては生活していくための役割です。
このことをきちんと教える親が子どものことを大事にしている親だと思います。
お手伝いさせてくださいと親に話すと、やらせることがないんです。という答えが返ってきました。
便利な生活になって、子どもの手を借りる必要もなくなったのか、子どもにやらせてもかえって手間がかかるようならやらせないとか、そういう理由のようです。
夏休みは、家事の人出が増えたと思って、やらせるべきです。
何でもいいのです。でも、必ず、やってくれたことを褒めましょう。やらせっぱなしは絶対にダメです。
お手伝いの経験がいい思い出になる絶好のチャンスなのですよ。
こういう夏休みのお手伝い経験のチャンスを生かせない家庭は、子どもも生活経験不足になりますし、親と子どもの関係もどこかずれている感じになっていきますね。
とにかく、生活経験が不足している現代の子どもたちには、夏休みは経験や体験の場であることを親御さんも大事にしてほしいと思います。
決まった時間に同じことをやらせること
夏休みは前述しましたように、時間割生活ではないので、毎日何があるかわからないと言ってもいいかもしれません。
お手伝いについても申し上げたように、毎日同じ時間に必ずやることで、生活が締まります。
自由研究の観察なども同様でしょう。習い事は毎日のことではないけれど、生活にリズムを与えることになりますね。
ラジオ体操とか、起床時刻、就寝時刻など、とにかく、決まった時間に毎日同じことをしていくことが、崩れにくい生活をつくります。
生活の決まりごとが崩れないように、注意させていきましょう。
勉強はどうするのか
勉強は、はっきり言ってそんなに重要ではありません。
小学校のうちの夏休みの勉強は、学力にそれほど影響しません。
もちろん、本気で何かを達成しようとして、ひとつかふたつとことんやり続けるような取り組みをすれば、この期間はそんなねらいを達成させることができるでしょうね。
だから、学校からもらってくるワークブックとかそれに付随した学習は、遊び惚けてしまわないための印籠みたいなものです。
それよりも、研究に集中することや自分を高める課題に取り組むなど、普段はできないことに挑戦させることで夏休みを有効に活用できます。
勉強よりも大事な体験とか、挑戦とかができたら、それが一番の勉強です。
ちなみに、中学生は違いますよ!
中学生は、一学期の復習をきちんとすることです。遊んでいた人は確実に二学期に影響します。中学の勉強は、復習や予習が必要です。
ましてや、小学校で勉強が苦手だった人は、この夏休み中に小学校の復習などをしておかないと、成績不振のまま、二学期を終えることになるでしょう。
関連記事:勉強できない中学生を成績アップさせるには?こんな勉強の仕方がおすすめ!
中学生の夏休みは、遊んではいけないということではなく、勉強を大事にしないといけない夏休みであるということです。
夏休みの過ごし方ポイントです。
- 朝から行動がカギ(早寝早起きラジオ体操など)
- お手伝いは必ずさせる(生活経験が子どもを成長させる)
- 時間を意識させるには、決まった時間にやることをつくる
- 勉強は、夏休みだからこそできる学びを(集中して何かに取り組めるときです)
夏休みは、家庭生活が中心の親にとっては、ちょっと頭が痛い時期でもありますね。
だからこそ、しっかり手立てを打ちましょう。夏休みの初日から、パワー全開でいかないとダメです。早起きも初日にできないとずるずるいきますよ。気をつけてくださいね。
いつもはできないことをするのが夏休み
適度に別世界に連れて行こう
夏休みといえども、なかなか子どもにかかわることができない状況もありますね。共働きであったり、親の仕事は休みが取れなかったり、当然のことです。
子どももそのあたりのことは、ある程度年齢が上がれば、理解します。しかし、せっかくの夏休みです。学校に行かない分、時間はたくさんあります。
仕事が休みの日とか、帰宅後とか、外食に出かけることや映画を観に行くとか、親御さんも子どもと一緒に適度に夏を楽しめたらいいと思います。
子どものためにというよりも、親自身が楽しんでいる世界を子どもにもふれさせることがその子の貴重な体験になります。これも、普段は時間が合わないのでできないけれど、休みだからできることです。
専業主婦ならば、イベントに出かけるなんてこともいいのではないかと思います。
公園やプールでもいいです。平日はそれほど混んでいませんよ。
子どもは時々、外の世界を知り、気を使ったり体力使ったりするから、家での生活が休養になり、落ち着いて生活ができるのです。
ずっと家にいたら、子どもは落ち着いて生活できなくなります。家中心の生活だからこそ、変化がなくては嫌になってきます。
ちなみに、お金をかけずに楽しもうというのは虫が良すぎます。時間的な余裕や近くに楽しめるスポットがあるなら好都合ですが、外に出ればたいていはお金がかかることが多いものですから、夏休みはちょっと出費が多くなることを心得ておきましょう。
家でできないなら、実家に預けて同じことをさせよう
共働きで子どもだけの留守家庭になるならば、父母の実家に預けることは、子どもにとっては良い経験にもなります。
普段とは違う生活をすることで、経験が増えることです。また、父母から離れて生活することで家庭の有難さを改めて感じる機会にもなります。
いろいろな大人と生活することが子どもにとっての耐性を養うことになります。
実家もないなら、夏を感じられるところに連れていこう
夏休みは、学童保育などの子どもを預ける機関も運営していますから、そこにお世話になることもあるでしょう。
共働きで実家も近くにないならば、学童保育などに預ける家庭は少なくないでしょう。
一日中そこで生活する子どもは、どこにも連れて行ってもらえないかもとあきらめているかもしれません。
でも、夏休みは何かが起きる期待感があるものです。ひと夏の恋⁉なんてことがあるように、夏はみんなが生き生きと生活する季節なのですから。
どんなに忙しい家庭でも、子どもへのサプライズを一度はしてやりましょう!できれば、夏を感じることができる場所に連れて行ってやりましょう。
海や山や高原だけが夏の場所というわけではありません。
盆踊り、地域の夏祭り、温泉、サマーライブ、プール、遊園地、お化け屋敷、ナイトハイク、花火大会、近所の河原でBBQ、映画鑑賞、かき氷を食べに行く・・・
いつもとは違うことをちょっと体験させてやることは夏休みの思い出になりますよ。
子どもたちはそんな夏に期待しています。
見聞を広めさせることが子どもの成長を促す
家でゴロゴロしていて、何もしないけど、ゲームはタダだし、いくらでもできる。
子どもは、ゲームにはまったら、際限なくやっています。一日中やっていますね。
ゲーム漬けがどうしていけないのか。
それは、子どもたちの感性が乏しくなることもありますが、知性の成長にも影響するのです。
家庭の親が子どもにいろいろな経験や体験をさせることが多い家庭は、子どもの知的能力が高いという傾向があります。
夏は海や山に出かけ、冬はスキーやスノーボードに親しむ。時には、家族で旅行にも行く、そんな生活が子どもの知性をあげているといわれています。
季節を感じる生活や体験を通して五感が伸ばされるわけです。
しかし、家でゲームばかりしている子どもは、ゲームの楽しさには夢中になりますが、他の感動的な体験が少なくなるので、感性が育ちにくいことがわかっています。それは、学習に対する土台がそもそも弱いということになります。
経験が多いことや見聞が多いことがよりいっそう好奇心を刺激します。知識があることで関係性を持ちやすくなるのです。
海に行ったことがある子どもは、海のことが出てくると自分の経験と重ねて考えることができます。しかし、そういうことがない子どもは、関心が持てないのです。
そこに学習への集中度や意欲の違いが出てきます。
家での生活が中心になって、どうしたら夏休みを充実して送らせることができるのか。
昔から言われているように、リズムのある、規則正しい生活こそが生き生きとした毎日の基本です。
そこに、夏休みらしいサプライズな家庭のイベント?を加えることで、ささやかな毎日がちょっと刺激的になります。それが夏休みの充実には欠かせません。
もう一度言いますが、海や山に行かなくても、子どもにいつもとはちがう経験や体験をさせることが大事なことです。
まとめ 夏休みは大変だけどお願いします!
一日中、子どもといるとそれはそれで大変です。昼間は家で休養を取っている例えば夜勤の方にとっては、静かに寝ていることもできないかもしれません。
そんなそれぞれの家庭の実情を自分なりに考えてみましょう。
夏休みは、子どもにどんな過ごし方をさせれば、いい夏休みになるのか。家での生活が中心な長期休みです。しかし、生活の仕方の基本は変わりません。
そこに、夏休みらしさをちゃんと考えて、親がちょっと手助けしてやりましょう。
- リズムのある、規則正しい生活をめざす(時間を決めて行動すること)
- 子どもにいつもとは違う刺激を経験・体験させよう
この二つを実行できれば、夏休みの家庭中心の生活は充実します。
しかし、いくら何でも、親が一切子どもにかかわらないなんてことは、子育て上、とてもマイナスなことです。
もちろん、関わらなくても子どもがたくましく生活していて、夕方からは、ちゃんと親子の会話があるならそれはそれで問題などありません。
仕事をしていくことは生活していくためですから、子どものことよりも優先されて当然です。ただ、子どもを育てるという時期には、その責任をちゃんと背負っていくことが親の苦労ですね。
頑張って夏休みを乗り越えましょう!
子どもと一緒に楽しむことができたら、親の務めも果たせて、一石二鳥です!
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