教師が懲戒免職なら退職金は0なの?再就職はどうなる?

懲戒免職とは、本当に厳しい処罰なのです。教師にとっては特別に厳しいものなのです。

教師の懲戒免職が頻繁に報道されるようになりました。

すくなくとも、報道されるような事案はほとんどが懲戒免職です。

報道されない懲戒処分もたくさんあるのが現状です。それだけ、処分が厳しくなったと言えるでしょう。

そして、懲戒免職の対象も多くなったと思います。ニュースを聞くたびに、退職金も出ないな。家族も大変な影響受けるな。住んでられないな。なんてことを思っていました。

本当に退職金はどうなるの?という当たり前の疑問にもその答えを見つけました。これは、他人ごとではないですね。わかっているようで、自覚があいまいという先生が意外に多いかもしれません。

一瞬で人生が変わる厳しい教師の世界です。

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教師の懲戒免職は、一般企業の懲戒解雇とはその重さが違う

昔と今ではいろいろなことが違い過ぎる中で起きている教師の不祥事

教師時代に自分の勤めていた学校内で懲戒免職になった先生は一人もいません。でも、何か不祥事を起こしてしまい、遠く離れた地域の自分の勤める学校に赴任されてきた先生がいました。

もう30年以上も昔のことですが、その頃は多分、相当な犯罪でも起こさない限り、教師が辞めさせられるなんてことはなかったのでしょうね。

その先生は、自宅に帰って晩酌していたところに、子どもが何か事故か事件を起こしてしまい、現場に駆け付けたのですが、その途中にいわゆる飲酒運転で事故を起こしてしまったのです。それで、転勤させられたというふうに聞いていました。

確かに、すごい酒癖はありまして、飲むと大変だったと覚えています。でも、教育熱心で指導力があり、子どもたちからも信頼されていました。

あの時代は、飲むとみんなうるさかったですね。飲む機会もすごく多くありましたし、男も女もよく飲みましたね。

あの時代の教師という立場は、地域や親からも尊敬され、大事にされていた時代だと思います。若い教師を先生らしくしてくれていたのも、地域の人や保護者の温かくも厳しいふれあいだったように思います。

私なども、酒気帯び運転していたのですが、教師という身分がわかったとたんに、警察官はそれを見逃してくれたということもありました。自分が頼んだわけではなく、警官が教師なら大目に見るかという雰囲気だったように思います。

前置きが長くなりましたが、現在の教師の懲戒免職が非常に多く報道されています。それは、教師に限ったことではなく、犯罪件数が昔よりも増えているわけですから、教師の不祥事も目立つようになったと言えるでしょう。ちなみに、犯罪の多くは、未成年や主婦、無職の人の比率が高く、比率から見たら、教師の犯罪はわずかですが、確実に教師の不祥事が増えているわけでして、その資質が大きく問われています。

人としての成熟度が低い教師が多くなったのかもしれません。それとも、教員という世界が何か歪んでいるというのもうなずけますね。今の教師を取り巻く状況を思えば、尊敬もされていないし、仕事は激務ですし、おかしいことばかりです。無理もないなと思ってしまいます。

責任の矛先が別のところに行きそうなので、仕事のあり方については別の機会にしましょう。不祥事は、そういった背景はあるにしても、最後は個人の責任を問われるわけです。

自分自身も教師当時の思いや考えを振り返ると、子どもたちに対して傲慢さがあったなあと思いますし、謙虚さや厳しさに欠けていた時期があったなあと反省します。

公務員であることの自覚、教員ではなく教師という自覚がだんだんあいまいになっているような感じがします。個人が尊重されるのは大事なことですが、公務に就くということは、私(わたくし)を優先しないくらいの気概が必要なのではないかと思っています。

教師の懲戒免職は公務員だから当然の処罰⁉

教師の懲戒免職が非常に多くなりましたね。身近な先生が予想もしない非違行為をしてしまって、「えーっあの先生が?」てなことが私の住んでいる地域でもありました。

ニュースにも実名で報道され、子どもたちや保護者の驚きとともに信頼は一気に崩れ去りました。信頼が崩れ去ったなんてものではないです。犯罪者になってしまったのですから、その代償や責任は計り知れません。

ニュースになる前にはすでに処罰は下されていることが多いものですが、学校現場としてみれば、その迷惑や負担は先生たちにも強烈に及びます。

先生なんですからね。正しいことをするのが当然で子どもたちを教え導く立場なのですから、犯罪を犯してしまうなんてことは、あってはならないわけです。

どんな世界でも同様ですが、あってはならないことはあってはならないのです。この言葉は、先生たちの研修会か何かでも、聞いたことがあります。

起きても仕方がないことは許されることもあるでしょうが、起きてはいけないことは起きてはいけない。それは最善の注意と対策そして努力によって、防がなければならないこと。なのですよね。

しかし、犯罪は起きてしまうのです。人間だから、過ちはありますが、教師は立場もあり、公務員ですから、その責任はとても重いものなのです。

公務員の不祥事の処分は警察がすることではありません。警察は犯罪を取り締まるのが仕事ですから、検察が相当の罰を与えることになりますね。

でも、立場上の処分は教育委員会が下しています。

人事院がその処分について指針を出しています。

懲戒処分は、軽い順に、戒告、減給、停職、免職の4段階に分かれています。

その中で最も重い処分が、4番目の懲戒免職です。

公務員は税金のもとで働いているので、国民のためになることをする奉仕者です。ですから、いろいろなことが法律によって定められているわけです。つまり、どんな人がその奉仕者でなければならないかをあいまいにすることなく、明文化して、それに合わない者は必要な処分をして、公務員の質の保つという意味もあるのです。

会社員は、会社の利益のために働くのです。ですから、利益が上がることが最優先させるわけですから、個人の過ちが会社に与える影響を考えて、それ相応の処分が下されるということでしょう。

ここに法律によって裁かれるということはほぼありません。

会社の判断により、一番重い処分が懲戒解雇というものです。会社を解雇されたことが世間に公表されるなんてことはまずありませんね。

公務員の場合、懲戒免職にあたるような罪を犯してしまうなら、間違いなく名前や職場は公表されます。

税金で生活させてもらっていることについて、より厳しい処遇が与えられるということですね。

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教師の退職金はどのくらい出るのか

私自身もすでに退職しておりますが、私は早期退職の制度を利用して、ほぼ定年退職と遜色ない額の退職金をいただきました。

教師の退職金は、辞める時の条件がどうであるかによって、いくら長年勤めたとしても、支給される額は大きく変わります。

これは企業でも同じようなものです。

以下の表をご覧ください。このように教師の退職金も計算されています。

※勧奨とは、早期退職者制度を利用した場合のこと。整理退職はリストラにあたる。

 

仮に、30年勤務したとしたなら、年齢的に見ても、月額40万円以上は給与額ありますので、ざっと計算しても、2000万円以上の退職金が支給されるということです。

自己都合であっても、1500万円以上は支給されるのですから、非常に処遇がよいということになりますね。

もちろん、大企業の役員辺りとは額が違いますから、そういった比較はする意味はありませんが、地方公務員の給与を比べてみると、教育公務員は、ランクがかなり上になります。ということは、身分上の優遇ということでしょう。その立場や責任を重く受け止めて、振舞わなければならないということになりますね。

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教師の懲戒免職では、退職金は0なのか

公務員の退職金は、結論から言うと、定年退職や早期退職募集に応じる場合が最も支給額が大きく、自己都合は当然低くなります。

自分から辞めるというのは、自分勝手な理由ですから、退職金は少ないのは当然です。

そこで懲戒免職についてですが、自己都合扱いになります。民間企業では、自己都合の退職でも失業保険の適用がありますが、公務員にはそれはなく、退職金の手当てがそれに当たります。

この退職手当については、地方公務員法などで厳格に定めてあります。

簡単に説明しますが、懲戒免職になった場合は即時公務員の職を失うことになります。ということは、身分が公務員ではないので、退職金などの支給対象にはならなくなります。

ですから、一切支給されることはないということです。

さらに、年金も減額されるので、非常に厳しい処分です。

  • 懲戒免職の場合は退職金は1円も貰えない。すべての手当てがもらえない。ということです。

ただし、処分について不服ということであれば、裁判を起こし、勝訴することができれば、いくらかは支給されることになります。実際に、その犯罪の内容がどのようなものであろうとも、処分を下すのは、教育委員会です。

勤務態度や人間性、さらに多くの支援者の支えがあり、不祥事の内容が裁判に妥当なものであるならばということだと思います。

教師の資質や態度を明らかに損なうような非違行為であれば、裁判を起こしても到底覆るようなことはないでしょう。

つまり、いかなる理由があろうとも、あってはならないことはあってはならないのであって、そのことを教師は深く心に刻んで、日々行動しなければならない職業ということですね。

教師が懲戒免職した後の再就職先

懲戒免職になれば、公務員としても道は閉ざされたも同然です。

中には、わいせつな行為をして一旦辞職したものの、3年後には非常勤として採用されることも実際にあり、教壇に立つ教師はいたようです。

しかし、現在では、その名簿も関係者には閲覧できるように整備されるようで、再び、教師として採用されるようなことはないと言っていいでしょう。

過去に、私の知る事例として、ある教師が懲戒免職になり、それを不服として、多くの支援者を募り、裁判で争い、現場に復帰できたということがありました。

しかし、3年以上の月日がかかりました。その間の保証も手当ても一切ありません。すべて、自分の責任で行ったことです。

その先生の非違行為は、飲酒運転ということでした。前の夜に居酒屋で飲酒し、自宅に帰り、翌朝財布を紛失したことに気づき、自ら運転して、交番に紛失届を出すために行きましたが、呼気を調べられ、そこで飲酒運転の違反となってしまいました。当時の教育委員会はこの事態を重く受け止め、その先生を懲戒免職としたのです。

翌日から、その先生は学校には来れなくなり、それから、3年以上の月日が流れたということです。

非違行為でも、他人に迷惑はかけていない状況でも、行為自体が罰なのです。この事案は、非違行為の中でも程度は軽いほうかもしれません。わいせつや傷害、窃盗などの犯罪行為で再び教師になれるわけがないでしょう。

飲酒運転は、殺人行為と認識されているものですから、教師としてあるまじき行為です。

そうした、不祥事を起こしてしまったなら、世間にも名前が知れ渡り、その土地に住まうことも厳しいでしょう。

どこか新たな場所で出直すしかないと私は思ってしまいます。

教師の再就職と言っても、何か手に職があるわけではないですね。子どもたちに何かを教えることはできるでしょうから、塾や家庭教師の職はあるでしょう。

でも、それらの職業で以前と同じような手当てが支給されることはまずありません。アルバイト程度の給与だと思ったほういいです。

ハローワークやインディードなどで正社員になれるかもしれません。昔のように、肉体労働の土方のアルバイトしかないという時代ではないですから、雇われ農業だっていくらでもあります。その気になれば、働き口なんかいくらでもあるのです。

これは本当に確かなことです。うまい話はありません。見返りを求めなければ、いくらでもあるという話です。

懲戒免職になったら、教師はあきらめて、別の道を探しましょう。

犯罪を犯してしまった方でも、それを償って生きていく人生は、大事です。

どんな失敗でもその人に与えらえた試練ということなのでしょうか。しかしながら、教師として歩んできたことを一瞬で失い、どん底に落ちることを私は想像できません。

まとめ 教師は胸を張って頑張ろう!

法律で定められている学校の教員だからこそ…その職責を重く受け止めなければならないのですね。

第 6条第2項 法律に定める学校の教員は、全体の奉仕者であつて、自己の使命を自覚し、その職責の遂行に努めなければならない。このためには、教員の身分は、尊重され、その待遇の適正が、期せられなければならない。

教育基本法の第6条第2項第2項です。

解釈の仕方を探るのではありませんが、公務員としての立場は、全体の奉仕者であるのですが、教員はその職の性質上、さらにその自覚を高く持って、その使命を果たすということだと思いますから、その身分や待遇は特別だということではないでしょうか。

そんな立場にある先生方ですから、懲戒免職は本当に厳しくあるべきなのですね。そんなことを思うと、国会議員や官僚の不祥事については、うやむやにされていることを本当に残念に思います。

でも、全国の先生たちは、胸を張って目の前の子どもたちのために、保護者のために、地域のために日々頑張っておられます。

こんなに頑張っている地方公務員はいないのではないでしょうか。懲戒免職が厳しいことは、それだけすごい大変な職業である裏返しです。そのことに誇りをもって、頑張ってください。

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