小学校朝の会の時間・話すことについて見直してみましょう!?

短い時間の中で多くのことをやりますね。低学年はとかく喜んで何でもやりますが、高学年になると、形式的になりがちです。

教育活動は様々な時間で行われていますが、朝の会の時間を見返すことで思いがけない成果が生まれるかもしれません。

朝の会はどうあるべきなのかなあなんて思うことあるなら、それは先生にとっても子どもたちにとってもチャンスかもしれません。ちょっと気になる方は、参考にしてみてください。

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朝の会とはそもそも何をするべきか

形式的に一日の時間割に位置づいている朝の会ですが、会社で言えば、朝礼みたいなものでしょうか。毎日毎日同じように行われるので、形式的でつまらない時間になりやすいですね。

なくてもいいじゃんと思っている子どもはきっと多いと思いますね。

低学年の時代は子どもたちも一生懸命に取り組むので、問題点を感じにくいのですが、高学年は低学年のようにはいきません。乗りも悪くなるは、何かがズレている証拠です。

ところが、無理強いするほどうまくいかないので、見守ることが多く、思い切った取り組みがしにくくなるものです。

また、朝の会は、学校生活のスタートにあたり、気分良く始めたいものですね。しかし、高学年になると、昨日の反省を生かして、課題を教師の方から話したり、生徒指導などの注意点を話したりすることが多いものです。朝からお説教⁉なんてことは少なくないものです。

それでも、何かしら、子どもたちが「今日も頑張るぞ」という気持ちを持ってほしいと思いますから、歌を歌ったり、目標を決めたりしますね。また、笑顔で始めるためにゲームをしたり体を動かしたりしてきました。

ところが、カリキュラムの関係で朝の時間も授業時間に組み入れられたりドリル学習をしたりして、朝の会は、連絡の時間や先生の話をする程度になることは少ないですね。

時代とともに、学校現場は様変わりしていきますが、変わらないこともあります。

そもそも朝の会の進行は、子どもがやります。それ自体も学習の場です。

当番活動として、司会をすることは形式的ではありますが、経験になります。人前で物事を進行する役目を経験する場なのです。

何をどうするのかを学ぶことが勉強でもありますから、子どもたちにとっては、学校生活のすべてが学びです。

朝の会は、先生の指導の場でもありますが、子どもたち自身が学ぶ場でもあります。

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朝の会の内容あれこれ

朝の会にやっていることは様々です。内容とそのねらいをまとめてみました。

  • 歌を歌う…歌うことで合唱の練習になる、歌うことができる子どもは気持ちが開かれる、みんなで歌うことで一体感を得らえる(みんなで歌うから歌える)
  • 誕生日を知らせみんなで祝う…一人をみんなで大事しているという取り組み、カードを贈るものいい
  • スピーチをする…みんなの前で話をする経験。人の話を聞くという練習でもあり。その人自身を知る機会にもなる。一年に一度くらいでは少ない。何度も経験できるといい
  • 今日の目標を決める…学級生活をみんなで作ろうとする姿勢になる。できる限り子ども主体でできるといい
  • 先生のお話…子どもたちに意欲を持たせたり、反省を促したりすることになる。よいことを話すことで前向きな気持ちを持たせたいと思うが、お説教になりやすいのが注意点
  • 係からの連絡…係活動を活性化している学級ならば、こうした時間は有効に働く。朝の会の時間に何かをするという取り組みもでてくる
  • 出席確認…一日の学級生活で先生が子どもたち一人一人と会話したり、顔を合わせることがないこともある。毎日、名前を一度は呼ぶことでその子を大事にしているということになることを信じたい

時間が限られているので、10分間程度の時間ではやっていることが形式的で、まるでその学級のルーティンみたいなものになるのですが、決められていることでもちゃんとやっているか、本当に形式的で意味がないものになっているかによって、朝の時間の効果?が格段に違ってきますね。

朝は一日の始まりですから、何とかいい気分で始めたいものですね。

どうすれば、価値ある時間となるのか、それには子どもたちの実態と先生の教育力が影響することは言うまでもないのですが、大事なポイントがあるのですね。

それがわかれば、少なくとも笑顔でスタートできる朝の会になると思います。それを考えてみましょう。

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朝の会は担任の先生の学級づくりがみえる

昔はとかく多かったのは、朝の会の時間の先生の話が時間超過して一時間目が半分以上終わっていたり、歌の練習に力が入りすぎて、一時間目が終わってしまったり、そんなことが結構ありました。

熱くなりすぎです。

教師は子どもたちに前で話したり授業をしたりして、子どもたちを正しいと思う方向に導こうとします。それが自分たちの仕事だからです。

たった一人の先生の言葉や行動で子どもたちが変わるのですから、先生の存在は重要です。子どもたちが変わるのは必ずしもいいことばかりではなく、よくない方向に動いてしまうことも大いにあります。

ですから、先生の教育姿勢や態度が子どもたちに与える影響は計り知れません。

たとえ、朝の会わずか10分でも毎日のように続くことでそれが貴重な時間になるか、無駄な時間になるかは先生次第です。

お説教じみたことを毎日繰り返すのも先生の中には多いものです。何も言わないで事務的に事を進め多くを語らない先生もいます。どちらがいいかは本当にわかりません。

歌を歌うのもスピーチをするもの先生の方針ですが、それがきちんと評価されたり子どもたちに受け入れられて前向きに取り組んでいるものなのかどうか、子どもたちが先生の話をどう聞き、どう感じているのかを知らないで進めているとしたら、それは先生の自己満足ですね。

大事なことだから進めるという考えはわかりますが、それが子どもたちに合っているかどうかですね。

合わないことを続けることは、成長につながりません。朝の会でやっていることをちゃんと評価して子どもたちが朝の会を大事にするようにならないとやっても意味のない活動となります。

朝の会の中の、先生の挨拶の仕方でもいいのです。歌の指導でもいいのです。先生の一言の話でもいいのです。その先生が何を大事にしているかを子どもたちに合うように見せていくことが大事なことではないかと思っています。

ある先生は、子どもたちにスピーチをさせていましたが、そのスピーチはその子が家であったことや失敗談や家族の話など、原稿を読むのではなくて、世間話のようにするのです。開かれた学級だったせいもありますが、子どもたちも先生もそこで人の結びつきを深めていたのですね。

人が普通に話せる関係になることは学級という集団には非常に重要なことですね。

ある先生は、音楽が得意だったので、オルガンを弾いてみんなで歌を歌ったり、誕生日を祝うBGMを弾いたりして朝の会を毎日のルーティンにそって進めていましたね。先生にとっては毎日同じことの繰り返しでも、誕生日は一年に一度だけ。それをちゃんと誰も区別せず同じように大事にする。こうした姿勢が子どもたちに一人一人を大事にする気持ちにつながっていたのだと思います。

いろいろ考えてみると、朝の会は短いから無理ということではなく、短くてもその時間に込めた気持ちや雰囲気次第で、人権感覚を養うことにもなるわけです。

やはり、その時間の過ごし方を教師が狙いをもって取り組ませることで、貴重な時間に生まれ変わるということでしょう。

朝の会は、先生の学級づくりが見える時間だと思います。

先生の話について

朝の会や帰りの会で先生の話という時間は必ずと言っていいほどあります。なくてもいいのだけれど、口頭で指導する時間としてとかく話したがるのも先生のよくないところ。

毎回の退屈な話なら聞きたくないですよね。先生の話というものは、聞いていると思っていたら甘いですよ。

先生の話は聞かなくてもいい子どもほど聞いていて、聞いてほしい子どもほど聞いていません。

先生は、とかく一度にいくつも話したがります。話したがり屋の先生ほど、心配性なのかもしれませんね。どっしり構える姿勢があれば、多くは話さないようになると思います。

どんないい話でも時と場合で受け取り方が違います。心に響くように話をしないと先生のお話はただの音にしかなりません。

短時間だからこそ伝わるということ 重要なことは一つだけでいい

先生のお話は、朝の会では内容は一つだけに留めましょう。いくつも話しても効果ありません。

先生の話は子どもたちに届くことが必要なわけですから、話すことが大事なのではなく、子どもたちの心に入ることが大事なことです。

それは聞いてくれているということです。積極的に聞けるようにならないと話は届きません。

そのためには、話の内容は一つです。おまけもついでも要りません。つけてはダメです。

短い話でも、ちょっと長い話でも内容はたった一つだけ。これが先生の話のポイントです。

子どもたちが先生の話を聞かないのは、先生の話の内容が多いからです。いったい何を言いたいのかがわからない話は心に入らないということでしょうね。

話し方も大事です。

ダラダラと話したり、抑揚のない話し方もよくないでしょう。先生は話すのが商売です。話し方が子どもたちに刺激になっているかどうかを見返すことも時々してくださいね。

まとめ 教育は積み重ねです。朝の会も地道な取り組み

朝の会は短い時間で学級づくりの地道な取り組みを実践する場です。

先生が話さなくたっていいのです。先生の話の時間はあっても、今日はありません。と終わりにしてもいいのです。言わないくてもいいことはいわないでいい。余計なことは言わないほうがいい。

あれ?今日は先生の話があるのか。何を話すのだろう。と期待を持ってくれたらうれしいものです。そんなふうに考えてもいいでしょう。

一年間で200日程度の朝の会の時間としたら、10分×200日ということは、200回分もあるのです。何かを200回できるということですから、練習にしてみたら、いい練習になると思います。

だから、無駄なことを練習するなんてことにならないようにしたいのです。時間はとても大事ですし、積み重ねることで効果が表れるということでしょう。

小学校朝の会の時間・話すことについて見直してみましょう!?のお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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