小学校の通知票成績クレーム対策と親への対応について

通知表の評価については、親も不満があっても言ってこない方が多いでしょう。でも、そんな不満がないように評価しているものなのですが…

通知表の評価についての不満やクレームをいただいた経験のある先生は少なくないでしょう。子どもの不満を親は学校に先生にぶつけてくる時代です。

でも、もしかしたら、先生のミスかもしれませんし、先生自身への不満を言いたいのかもしれません。

小学校の先生は、一人で学級の子どもたちをすべて把握していますが、ややもすると固定的な見方で評価しがちです。

そのため、より客観的な評価をすることが大事になっています。

完璧な評価はできませんが、それでも一生懸命にやっていてもクレームには凹みますね。

どうすれば不満がないようにできるのか。どうすればクレーム対策できるのかをまとめてみました。

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通知票や成績についてのクレームは教師への不満かも?

小学校の通知票の評価についてすぐに電話がくるクレームもあれば、通知票が返ってくるときに家庭からの連絡に辛辣な言葉が書いてあって、げんなりすることってないですか?

小学校の通知票はほぼ一人で全部評価します。学級担任ですし、一日中子どもたちを見ているのですから、ひとりひとりの素行はほぼ把握してしまいますね。

これは、メリットでもありデメリットでもありますね。デメリットは教師一人の目でしか判断できないことです。客観的な見方もしているようで、実はその子はこういう子だと知らず知らずのうちに決めつけてしまっていることです。その子のいい姿についてもよくない姿についてもです。

担任が変わることで、見方も変わることは大いにあり、厳しくなった!我が子のよさを見てくれていないかも?とか今度の先生はちょっと甘いんじゃないかな?とか、男の先生だから、女の先生だから?なんてことも。若くてもベテランでもそれぞれに親は先生の吟味をしていることは確かです。

前の先生と比べるなんてことは当然あることですが、それに不満の材料が出てくれば、そのうち積もり積もって先生の指導や教え方に矛先が向いてきますね。

そして、通知票の評価が気に入らないということになることは十分に考えられます。

  • 通知票や成績へのクレームや不満は、教師の姿勢に対する意見かもしれない

しかし、子どもに迎合したり親の言葉に従ってしまうようでは、教師として情けない。

とはいえ、いろいろな親がいますから、子どもや親が不満にならないように甘い評価をしてしまうことはあるでしょうね。モンペアならそのきっかけになるような評価をしないようにするでしょう。

そんな特別な場合を除いて、クレームにならないけれど、どうしても相性が合わない保護者もいますから、そんな保護者からは通知票のたびに気を遣ったり、家庭からの感想に凹んだりすることはよくあることです。

教師と関係がよくない親御さんについては、通知票の家庭からの欄に何も書いてないことはよくあることです。

通知票は一応というか、その子の評価が詰まったものですから、この通知票へのクレームは先生への評価として大事にするべきです。

まあ、そうは言ってもいちいち神経を遣っていたら、教師の仕事はできません。

すべての子どもの良き先生には100%なれません。一人で何役もこなして、いろいろな子どもへの対応をしているのですが、その姿は誰から見ても認めてもらえるほど甘くないです。

10人のうち3人の親が信用してくれればいい。のが教師の厳しい世界です。でも、だからと言って、教師の姿勢や態度はわがままではダメでしょう。

子どもの不満や親の不満を解消できるように努めていくのも教師の仕事の一つです。

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通知票や成績へのクレーム対策とは

教師が一生懸命頑張っても親から褒められることや感謝されることが本当に少なくなり、できて当然みたいに思われていますよね。外部の方々が教師の実情を知ることはほぼないのですから、仕方ありません。

教師が尊敬されていた時代は昔です。私が教師になった30年以上前でもすでに教師は感謝されなくなる傾向でしたから、本当に先生方は頑張ってきているのです。

しかしながら、理不尽な要求や態度に屈するわけにはいきません。クレーム対策をちゃんとしておくのは、余計なことに力を注がずに済ませるためです。

成績は客観的に評価すること

小学校の通知票の評価は担任が学校生活の様々な場面を考慮し、参考にして判断していきますが、どうしても主観的な評価になりがちです。朝から帰るまでずっと子供の世話や指導をしているのですし、時間が経てば経つほどにその子の姿や能力が固定化されがちです。

よく言えばよくわかっているということですが、多面的な見方ができにくくなるとも言えます。

ですから、できる限り客観的な評価をするためにも、数値に表して評価の材料として活用することが大事です。

提出物の割合、発言の回数、ノートのまとめ方などを数値化します。多いとか少ないというあいまいな材料でなく、基準値を決めてそのうちのいくつなのかということで判断する方法です。

とても面倒なことですが、子どもたちに授業の振り返りとして学習の記録を撮らせておくことは可能です。それをまとめればいいですね。

テストの評価については、市販のテストの場合、成績処理ソフトが添付されていますが、これらの集計ソフトは非常によくできていますから、活用しない手はありません。

点数による評価だけでなく、どんな領域がどの程度の達成率があるかが数値化されるので、教師のあいまいになりがちな評価を確実に判断できる材料になります。

また、子どもや家庭に向けての成績資料としても簡単にプリントアウトできますから、通知表の添付資料や個別懇談会での説明資料にもなります。

授業態度もテストの結果もソフトを活用したり、子どもたちに学習の記録として積み上げたりして、客観的な資料をつくって評価する方法なら文句のつけようがない。

こうした成績処理したものを評価の客観的な判断に活用していることがわかると、保護者も納得してくれます。

当然、通知表には、担任からの所見欄がありますが、ここに学習への姿勢や態度をできるだけ細かく記述しておくことが重要です。評価はどうして?となることを想定して手を打っておく。誤解されないように手間をかけることです。

マイナス評価については説明を必ずすること

小学校の通知表で、△がついた。◎から〇になった。という場合は、すべてを説明することは通知表の性質上、たぶん無理です。

しかし、その子の頑張っていた姿や苦労していた姿をよい評価にできなかった場合は、必ずその理由を説明しておきましょう。所見欄に記述することになりますから、長い説明は難しいですが、簡単な言葉で済まさずに期待を込めた内容を書くべきです。

逆に、〇にはならないけれど、〇にした場合は、現時点での姿を認めつつ、目標とすべき姿を示し、激励する内容になるといいと思います。所見欄は、よさを書いたら注意を促すことを書いてもいいと思います。通知表はその子が何ができて、何が課題なのかを書くべきだと思いますね。

通知票の見方や成績のつけ方について家庭に理解してもらう

小学校の通知表は、学習の様子をおよそこんな状態ということをあらわす三段階になっていることをわかってもらうことがはじめの一歩です。また、絶対評価が中心なので、他の子どもと比べるのではなく、その子自身の成長を評価することになっていることを確実に伝えないといけないでしょう。

家庭には、各学校でとらえる通知表の評価の在り方を事前に知らせ、理解してもらえるようにしましょう。

◎〇△の意味やテストの点だけでなく、普段の学習態度も加味されていることを伝えておきます。具体例を示して、いくらテストで合格点になっても、◎にならないこともあること、行動の評価については、こんな態度があればこんな評価になることもあるという具体的な説明が必要でしょう。

よい評価は文句は出ません。そのまま素通りです。しかし、評価が下がるとそのマイナス面にはよく注目します。事前説明では、マイナス評価についての在り方を特に詳しく説明することが大事です。

こんな基準なんだから、仕方がないと納得できるようになればいいわけです。それには、細かな評価材料をもって、客観的に評価することがすべてですから、それを家庭に伝えておけばいいですね。

  • 絶対評価はその子の頑張りを評価するので、他人と比べてよくても評価が下がることもある
  • 3段階の範囲は、7段階ぐらいになっていること
  • テストの点数、発言回数、ノートの提出率を基本に評価する理科…など

こんなことを事前に家庭に伝え、通知表の見方や捉え方を理解してもらうようにすることは、通知表の評価の誤解をなくすためにもやるべき手間です。

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通知票や成績へのクレーム来たらどうするか

クレームがくる場合、その親は不満を持っていることがほとんどです。

ですから、それを否定するようなことは全くナンセンスです。こちらに非がなくても、まずは親御さんの不満を解消することが先決です。

そのためには、こちらも冷静になり、話を十分に聞くことです。何に不満を感じているのか、どこに疑問を持ったのか、こちらの説明ではなく、どんな状態でいるのかを十分に話を伺い、状況を理解することに努めます。

そのうえで、成績処理の方法や評価の在り方を説明し、この評価はこうして判断したことを話すようにします。その結果、こちらの指導や見方に不十分な面があれば、素直に謝ることが必要です。

そして、今後の指導や評価に生かすようにするだけです。

理不尽な要求や不満については、すべての資料を提出し、見てもらい、そのうえで親御さんが納得してくれるかどうかです。

それ以上はありません。

うるさいからその親御さんの言うとおりにすることはよいことにはなりません。ダメなものはダメです。それが公平な評価です。

わかってもらおうと努力することは大事ですが、何でも解決できるものではないので、次回の時に満足してもらえるようにするしかありません。

モンペア対応は、半分諦めるしかないです。担任で消化できない場合は、校長や教頭がその役目をきちんと引継ぎ聞き役になることがその場をいったん収める方法です。

担任よりも他の先生が聞き役なることで解消することは以外多いものです。

今後、通知票や成績処理について教師がすべきこと

小学校の成績は担任一人ですべてを処理しなければならないので、実際とても大変です。

各教科そのほかの領域、活動について、全力を注ぐことは現実的ではないです。一人一人頑張っていますが、同じような姿で評価してもいいことは、まとめて評価してもいいと思います。

通知表の評価は、基本的にプラスに判断するようになっています。マイナス面よりもプラス面を取り上げるということです。

でも、なかなかプラス面が見つからないものです。学校の学習は、どこに力を入れているかは明白です。例えば、図工に力は入りません。時間も少なく、鍛えることが難しいです。体験や経験をすることが主で、追求する時間すらないのが現状です。

小学校の学習や活動を評価に力を入れるものとそうでないものに分け、楽しむ時間は評価を厳しくせず、力を入れる学習は細かく評価するという区別も必要です。

今の学校の授業は過密状態です。毎日毎日内容が進んでいくようなスピード学習は取りこぼしが多くなります。子どもたちも本当に大変です。

これは頑張ること、これは気楽にやることと、そういう学ばせ方で、先生自身が軽重付けて学習に取り組ませ、成績や評価のメリハリをつけることは子どもにも良い影響を与えると思います。

さらに、大事なのは、自己評価ですね。子ども自身が頑張っているほど、自己評価はちゃんとします。やる気がければそれなりに評価します。

子ども自身の評価を大いに参考にしながら、より適切な判断ができればベストですね。

まとめ

通知表クレーム対応についてお話ししました。

完璧な評価なんてしなくていいし、できません。でも、通知表は、子どものやる気を引き出したり前向きに反省してもらったりするものですから、担任の意図は伝わってほしいですね。

  • 通知表への不満は教師への不満かもしれないこと、わが身を見直すチャンス
  • 通知表の評価は客観的な材料を集める
    活用できるものは積極的に使う(成績処理ソフト、発言回数など)
  • 親の不満は解消することが大事、話をよく聞く
  • クレームにならないためには、通知表の評価の仕方を事前に知らせる
  • 学習にメリハリをつけて、大事なことは大事に評価する
  • 自己評価も取り入れ、より適切な評価にしよう

とにかく、学校へのクレームは様々ですが、モンペアのクレーム以外は、対応すべき内容です。学校の先生方の仕事は多岐にわたり、本当に過剰労働?です。

ところが、そんなことはお構いなしに、がっかりするような不満を寄せてくるのが、保護者であり、親です。

でも、そもそも学校で何をしているのかは家庭では十分に承知していないわけですから、疑問になっても仕方ないです。

知らないなら教えるしかないです。知れば理解も深まります。理解してもらうためには、クレームも仕方ないととらえるといいかもしれません。

知らないことが山ほどでしょうから、いろいろと情報を流していくしかないですね。本当に手間のかかることですが、大事なことは手間がかかる。その分、どうでもいいことが仕事にならないようになるといいですね。

 

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