教員は非常識が多い⁉やってはいけない初任者指導とは?

毎日が研修の日々、そんな初任者の先生を育てるのは先輩教師や指導教官の指導の在り方だ。

教員の非常識が多いと言われます。

初任者指導とか授業研究などにおいて、教員が教員を指導する場面がありますが、そうしたところでも非常識な姿が時々見られます。

教員はどうしても教える場面になると、自分の考えを主張する傾向が強いようです。指導者だから何か指導しないといけないという考えに陥りやすいのでしょうか。

初任者指導にかかわる教員や初任者を抱える学年主任などが、気をつけてほしい非常識場面を取り上げてみました。

初任者指導場面での非常識な姿は、2つです。でも、たった2つですが、致命的な2つです。この非常識な言動や行動が積み重なり、初任の先生を退職にまで追い込んでしまったこともあります。

若い先生を育てるためと言っても、非常識な姿はNGです。私自身の自戒も込めてお話しします。

初任者は時間をかけて指導しよう

教員の一番大事な仕事は、授業をすることですが、授業は本当に多くの準備と計画が必要であり、初任者の先生が子どもたちに授業を行うことはそう簡単なことではありません。

初任者の先生でも一年目から学級担任をして、学級づくりをしながら授業の技も磨いていかなければなりません。一日一日がすべて初めての経験であり、社会人としても未経験な部分がとても多いいわゆる未熟者です。

ベテランの先生や経験のある先生がたと、指導力を比べたら、初歩のレベルにいます。ですから、指導教員がついて一つ一つ手取り足取り教えていくのは、当然と言えば当然です。

いくら大学で専門的に教育を学んできたとしても、ほとんど役には立たないくらい、現場のことはわからないことが多いのです。

最近は、教員採用試験に受かるまでに現場を経験してきている先生が多くなっていると思います。そんな先生は、経験があるので大丈夫と思われるでしょうが、初任者のうちは一年二年程度の経験は精神的に安心感を与えてくれるぐらいで、教師の指導力はまだまだ未熟です。

経験が生きてくるのは、3年以上たってからです。そのくらいの期間を経ないと、仕事の内容が理解できるようになりません。もちろん、個人差はあります。

すぐにできるようにはならないのが仕事です。どんな仕事もはじめはみんな失敗の連続です。それが経験になり、覚えていきます。

初任者の先生に急いで成果を求めてしまうことを気をつけないといけません。子どもたちの指導においても教えたことがすぐに成果に現われることを求めないように、指導者は待つ姿勢が必要ですね。

ところが、大人には成果をすぐに求めます。それも非常識と言っていいでしょう。

経験は、かけた時間とその量です。どんなことをどのくらいしてきたかです。

初任者指導の先生も同じ学年の先生方も、この時間をかけて初任者を育てていくということを大事にしてほしいと思います。

やってはいけない初任者指導その1

指導教官は影の存在でありたい

現在の初任者の先生は、一昔と違い、即戦力を求められていることは確かです。

ところが、担任が一人で30数人を受け持ち、学習だけでなく、生活全般の指導も担っているわけですから、簡単なことではありません。

ですから、指導教官の先生が様々な場面において、一つ一つ助言したり、見本を見せたりして、一日でも早く適切な指導ができるように尽力してくださっています。

しかし、こうした指導がかえって初任者の先生の精神的な負担になっていることを忘れてはいけません。

いつも見られていることや常に指摘を受けるといったことにも慣れていないので、子どもへの指導も大変な上、指導教官からのプレッシャーを感じてしまう先生も少なくありません。

どうして先生なのに指導を受けているのかという子どもたちからの疑問も発生します。指導教官としては、できる限り影の存在として見守る姿勢が必要です。

授業中も初任者の先生の失敗やつまづきをさりげなく教えるという態度が大事です。

そこでやってはいけないことが、

  • 授業中や担任が指導しているときに指導不足や見落としをすぐに指摘したり、子どもたちの前で注意したりすることです。

初任者の先生が指導者なのですから、その指導者を子どもたちの前で指導するということは、子どもたちに指導できない姿をさらけ出しているのと同じです。

そんな場面を子どもたちも見たいとは思いません。

担任は子どもたちのリーダーですから、指導者が指導されている姿を見せる必要はありません。見せなくていい姿は見せないようにするべきです。

また、子どもたちはいなくても、職員室でもほかの先生方がいる中で指導することは控え、別室で話をするほうが気兼ねなくできます。特にその人の言動や行動を指摘するような話は、他の人に聞かれたくないこともありますので、気配りを大事にしましょう。

初任者の先生への思いやりですね。

やってはいけない初任者指導その2

初任者の先生には、教えすぎない⁉

初任者は学ばなければならないことがたくさんあります。

教師の喜びや苦しみを知っている先輩として、初任者に最も学んでもらいたいことは、「自ら行動し考える」ということではないかと思います。

初任者の先生は、授業のノウハウが身についていないのですから、上手に指導できないことが多くあります。そのできないことを指摘しても、初任の先生は成長しません。

できないことは、自分でもわかっています。何がダメなのか、その失敗をわかっているなら、そのままにしておく。いろいろと手立てを教えない。できないことを指摘するだけでできるようになるなら誰も苦労はしません。

もしも、失敗していることをわかってないのであれば、ちゃんと指摘して、何がいけないのか、どうすることがよいのかを丁寧に教えることが必要です。

初任者の先生に考えさせることなのか、それとも、すぐに手を打つべきことなのかを指導する側も見分けながら助言することが大事ですね。

特に、子どもの人権にかかわることや教師への不信感につながるようなことは放っておいてはいけません。

しかし、指導教官として、初任者がうまくいかないのは自分のせいだと思い、手を出し口を出すことが多くなるのです。やっていはいけないことは、

  • 何でもいつでも教えることです。教えてもらいたいと思っていないときに教えることは控えましょう。困っていたら教えるぐらいの距離が必要です。

指導教官には、経験してきたからわかるのであって、初任者の先生には理解できないこともあります。

教えることは確かに大事なことですが、もっと大事なことは、自分の頭で考えることです。

やってみないとわからないのが物事です。悩み苦しみ実践しながら学んでいくのですから、挑戦させて、自分で納得することで得るものが生きた知識ですね。

マイナス面ほど、よく見えます。そういう面を指摘して、やり方を教える指導では、初任者も成長しません。見守りながら、失敗も大事にさせたいものです。

初任者に人としての基本を教えよう

慣れていない初任者の先生には、学校現場の仕事の仕方とか、あいさつ・マナー・ルールはきちんと教えましょう。

教員のあいさつやマナーも非常識が多いと言われる一つです。

授業が問題なくできればいいとか、子どもたちに好かれていればいいということではないですね。初任の先生は、目の前のことに夢中になって、周りが見えにくくなることがあります。

人として、子どもたちの見本となる教師ですから、基本的な態度は若いうちに見直させておきたいものです。

あいさつ、返事、マナーなど、本人が意外に気にしていない部分でもあります。指導教官や先輩教師が教えてやらないと知らないままでいることが多いものです。

基本的な生活態度を先輩教師はなかなか指摘しないで、陰で文句を言うというなんてこともありますから、みんなで初任の先生を見守ることが必要です。

そんな意識を学校中の先生方が共有していることが大事ですね。

どこかでその初任の先生が恥をかかないように教えることは、その学校に勤める職員の責任といってもいいかもしれません。

教師は、同じ職場で共に教えあうことで、とかく閉鎖的になりやすい学校の職場環境を改善していくことができると思います。

教員が問題を取り上げたり解決したりする姿勢は、その教員の人柄が大きく影響します。

教員だからこそ、人としての在り方を見つめなおす姿勢は大事にしたいですね。

初任者指導についての心がけ ベスト10

初任者の先生を見守る上でのポイントをあえて、10こあげてみました。

  • 子どもの前で初任の先生を指導しない
  • 授業中に指導のお節介をしない
  • 授業中に担任の間違いを口頭で指摘しない
  • 教えるのではなく、提案する
  • 指導の時間はできるだけ短く、初任者は時間が欲しい
  • 模範授業は何を模範とするかを明確にして見せる
  • 初任者の学年の先生方と連絡を密にすること
  • 指導教官は教えるのでなく、見守り役
  • いい先生にすることではなく、いい経験をさせること
  • 自分の時代とは違う、自分の経験はなるべく話さない

その先生の性格的なことや人柄をいちいち直そうとする先輩教師や管理職がいますが、それは指導するべきことではないでしょう。

むしろ、組織の中で個人的なことや私的なことをいかに受け入れながら、その初任者の力を発揮させらえるかが上の立場の人の心がけだと思います。

まとめ 若さを大事に みんなで見守ろう

初任者の先生は、指導力も経験も少なく、ベテラン教師と比べたら、その成果は差があって当然です。

しかし、そんな初任者の先生でも、子どもたちの心をとらえ、子どもたちが意欲的に学習や活動に取り組んでいます。それは、若さが大きな武器だからだと思います。

若い先生が教育に燃え、子どもたちとともに成長していきます。それは、その先生の情熱が原動力です。

初任の一年目は、初任者研修なども多く、本当に忙しく追われる生活が続くものです。

その多忙を少しでも解消できるように周りの教師は、関係を持つことが大事です。見ていても関わらないければ、いないのと同じですね。

声をかけてコミュニケーションを図りましょう。

人と人とのつながりを持つことが、やがて指導に繋がります。

指導する立場にあっても、教員は教えることが好き?なので、とかく教えたがり屋になってしまいがちです。それが教員が非常識が多いと言われる部分でもありますね。

教員の非常識が多いと言われる姿の初任者指導の注意点をあげてみました。ご参考になれば幸いです。

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