教師辞めたい初任者の先生へ。まだやめてはいけない理由教えます⁉

教育実習の一コマ。教師は実習生でも一生、先生と呼ばれる。学校の先生は誇り高き仕事です。だから大変な仕事なのですが、いい教師になるには、何を大事にするかです。

夢を描いて、子どもの成長を支える仕事として選んだ教職の現場ですが、確かに厳しいです。しかし、どこのどんな仕事でも、はじめは大変です。

また、仕事というものは、何か一つだけをやっていればいいなんてことはほとんどなくて、あれもこれもやらないといけないし、いろいろなことに神経をつかうものです。

それは、その仕事に慣れていないからです。

もう教師辞めたい、疲れたという初任者の先生。教師の世界はこれからです。

神様は、乗り越えられない試練は与えないといいます。ですから、今のあなたの苦しみは試練なのです。いつかきっと乗り越えることができるのです。

教師を辞めたい初任者の先生に、辞めてはいけない理由をお話しします。

どういう心構えで教師の日々を送ればいいのか、どう仕事をしていくのか、どんなことを大事にするべきか、教師の道はまだ始まったばかり、大丈夫です。

理由その1 学校現場は慣れるまでに時間がかかります。

慣れるには、1年から3年はかかるでしょう。学校の一年は学期の節目や行事などによって、仕事の内容に一定のリズムがあります。これがだんだんわかってくると、どこでどう対応するかがわかるようになります。見通しが持てれば、仕事は楽になったように感じます。

若い先生方は、大学などで教職課程をたくさん学んできたと思いますが、それは後から生かされます。大学では仕事の仕方までは教えてはくれません。仕事の仕方を学ぶのが現場です

今はまだ始まったばかりです。大変に感じるのは当然のことです。

何でも経験です。経験があるから無駄なことをしないとか楽に物事を進められるとか、いわゆる要領がつかめるから仕事がやりやすいのです

楽ということはないかもしれませんが、心にゆとりができるのです。これが大きいです。

理由その2 大変ならば助けを求めよう

夢を抱いて学校の先生になってみたけれど、現実は結構厳しいものです。何をどうしたらいいのか、本当に困ったら、我慢しないでちゃんと上司や校長に打ち明けましょう。

できると思ってみんな期待していますが、ベテラン教師たちは、自分たちと同じように指導したり、仕事をこなしたりすることはできないだろうとみていますから、助けを求められるのは当然と思っていますよ。

むしろ、なんでもできますって顔していると、余計なことはしないほうがいいかなと、手を差し伸べてくれることを控えるようになります。先輩教師も日々忙しいですし、少なくとも新卒の教師よりもたくさんの仕事を抱えています。

しかし、新卒の先生はできなくて当然なのですから、

  • どんどん教えてもらおうと動くことが大事
  • 待っていても助けてくれることはない

と思ってくださいね。

特に、子どもへの対応は時間がかかるものですから、間違った対応をしていると元に戻すには相当な時間がかかります。うまくいかないことが続くなら、すぐに相談することを忘れないでくださいね。

理由その3 自分にとって厳しい世界が成長させてくれる

学校の先生方は、個性の強い人が多いと私は思っています。

学校の先生は教えることのプロですが、やさしいだけでは子どもは育ちませんね。それと同じで、教職の現場でも、仕事の厳しさを経験させてもらわないと、いい教師にはなれません。

厳しさも教えてくれる上司に出会うことも教師自身の成長に大いに影響します。

教師でもその他の仕事でも、よい師に出会うことが仕事をしていくうえでのよりどころになります。そんな先生に巡り合えると自分のやっていることの良しあしを指摘してくれます。

それにはどうするか。

それは、自分とは合わないなあという世界や先生と仕事をすることです。そういう人こそが自分にないものを教えてくれます。自分の甘さを知ることになります。

慣れないことには控えめになるものですが、

  • 自分の好まない世界に飛び込もう
  • 性格的に合わない人とも仕事をする

自分に厳しい人ほど、もしかすると自分を成長させてくれる存在になるのです。

そんな上司は結構います。自分と合わない人が信頼できる人になることってあるのです。

楽を選ぶか、大変なほうを選ぶかという選択では、大変なほうを選んでください。それが自分のスキルを伸ばすことになるのです。

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理由その4 学校の規模によって大変さが違う

今大変と思っている学校の勤務内容はどこの学校でもほぼ同じです。でも、学校の規模によって教師一人の抱える仕事量が違います。

大きい規模の3クラスから5クラスの学校では、職員も多いので、仕事をみんなで分担し、また2人以上で一つの仕事(校務)を担当します。

ところが、学年1クラスの小規模校では、一人でいくつもの担当があるので、煩雑なのです。

新任の先生は一クラス規模の学校には初めから赴任することはあまりありません。なんでも一人でこなせる力がないと対応できないからです。

わたしも小規模校をいくつか経験しましたが、学年に一クラスしかない単級の学校では、自分で好きなように学年経営ができる反面、いくつもの校務を抱えるので、負担は大きいです。

今振り返っても、大規模校のほうが教職員の数が多いのですから、子どもの数が多くても校務の種類や数は変わらないので、一人にかかる負担は明らかに少ないです。

新卒の先生方は、さらに校務が軽減されている場合が多いので、大規模校の新任であれば、校務の負担はかなり少ないはずです。

ですから、学級担任の仕事に傾注できるわけですが、学級や学年の仕事に慣れていない分、多くの時間を費やし、神経もつかい、心身ともに負担を感じるのではないでしょうか。

理由その5 教師は学級経営が一番大事な仕事

教師の仕事は、まず自分の学級経営をきちんとすることにあります。

この学級経営は、授業、子ども理解、生徒指導、保護者対応、学級事務、教材研究など毎日の授業だけでなく、子どもを取り巻く様々な業務があります。

これらを子どもの実態に合わせながら、取り組んでいくことになります。

子どもたちを育てるためには、教育活動のすべての場面において、担任がどんな目的で何をねらってどう指導していくか、その取り組みは、子どもたちの姿に現われます。

この学級経営が、教師の仕事の中で一番大事です。

子どもたちが仲良く、協力的で、学習する集団に育っていると、極端な言い方をすれば、何をやらせてもどんな場面でも子どもたちは乗り越えていきます。

教師の指導力が最も問われるのが、子どもたちを意欲的な学習集団に育てられるかです

この仕事以外は、それほど重要なことはないです。校務のほとんどは学校全体にかかわる大事なことばかりではありますが、毎年やっていることばかりで、マニュアルに従って実施できることがほとんどです。

新卒の先生方が仕事が大変という理由は、上記の学級経営をしていく上での時間が足りないことや子どもや保護者への対応が不十分になりがちな点にあります。

これらのことは、経験によってだんだん解消されていきますが、指導力が不十分な中で子どもたちを教えていくことは、問題も発生しやすいですし、物事がスムーズに進まないので、なおさら大変な状況になりやすいのです。

でも、これらが初めからスイスイとできるほど、教育するということは簡単なことではありません。

もう一度言いますが、教師の仕事で一番優先するべき仕事は、学級経営であり、どんな学級に育てるかということなのです。

これ以外の仕事は、そんなに頑張らなくてもいいのです。

理由その6 全ての仕事を全力でやる必要はない

慣れないうちは、無駄な力が入ってしまってうまくいかないことが多いものです。スポーツなどは慣れてくると力加減ということがよくわかりますね。

仕事もそれと同じです。

全てのことに力を注いでいたら、くたびれてしまってできることもできなくなりますよ。

教師の仕事の軽重のつけ方としては、子どもに直接関係することは大事にしましょう。例えば、日記の返事、宿題のチェック、明日の授業準備などです。

直接子どもに関係しない仕事は、校務の書類作成、成績の処理、学級通信作成などです。

締め切りを待ってもらえるものは、待ってもらいましょう。できないことがあってもいいのです。

教師が多くの仕事を抱えて子どもたちと日々生活していますが、子どもたちに関係のない業務が授業や生徒指導に支障をきたすことがあってはいけません。

本来ならば、子どもにかかわる仕事で忙しくなければおかしいのです。遊んでやることも必要だから、あれもこれもやって子どもの世話をしているから忙しいのが先生です。

子どもたちに関係のない仕事が多すぎて忙しいということは本当はおかしいことです。

アンケートに答えるとか、報告書を提出するとか、誰も見ない職員会資料の作成とか、なくても困ることのない内容の仕事が多すぎますから、こういう仕事を丁寧に取り組んでいたら、時間も体力もなくなります。

  • 教師の仕事は子どものためになることを優先して、それ以外のことは軽くする

大事な仕事は力を入れて、そうではないことには力を抜くことが、子どもたちのためになるのです。

子どもたちに質の良い授業や質の良い対応をしてやるには、どうでもいい仕事は手を抜きましょう。

理由その7 教師は何を大事にするべきかを学ぼう

どんな仕事に就いても、目的は二つあると思っています。

一つは、生活していくためです。収入を得ることが生きていくためには必要です。

もう一つは、その仕事をしてどうしたいのかということです。

教師の仕事は、子どもが生きていくために必要な様々な基本的なことを教えることです。その一番大事にしていることが授業です。

授業を通して、子どもたちに学ばせているわけです。

しかし、授業ができればいいということではなく、人としてどんなことを大事にして生きているのかが、子どもたちに大きく影響します。

教師の話し方からしぐさ、顔つきからすべての姿が子どもたちに影響を与えます。忘れないでくださいね。

  • 教師の言葉と行動は、子どもたちの生き方をも変えてしまう

教師は、授業などの仕事の技術を高めることはもちろん大事なことですが、人として、子どもたちを導いていくことができる考え方や行動力を磨きましょう。

すぐに身につくことではありません。様々な経験や悩みを経て、備わるものだと思います。

ですから、多くの経験をして、悩んでいることは、いつの日か教師の人間としての魅力となって現れます。今はとにかく、多くの経験を積むことです。

それからもう一つ、人としての在り方を学んでほしいと思います。本を読むのが一番いいと思います。人間としてどう生きるべきかをいろいろな書物からそのヒントを得てほしいと思っています。

理由その8 指導者になるための心得

子どもと一緒に行動し、考え、教師として成長していくのは若い先生だけでなく、教師になったら、この歩み方はずっと続くものだと思います。

子どもと一緒にといっても、それは子どもたちのことをよく考えるということであって、教師の立場を忘れてはいけないのです。

ところが、叱ることができない若い先生を多く見てきました。

ちゃんと叱ってくれることが子どもたちには必要なことです。愛情があるから叱れるという人もいます。愛情の反対は無視ですから。教え導くことができなければ、教師にはなれません。

しかし、若い先生が子どもたちにどんな指導ができるかと言えば、ベテランの先生方の指導力には及びません。ところが、若いという魅力と情熱は子どもたちに大きな影響を与えるものです。

20代の若者ですが、それまで生きてきたその経験と考えで子どもに接することが大事なことです。失敗があっても、子どもの心に届かないことがあっても、本気で取り組めば、必ず子どもたちに響いていきます。

若い先生がその若さで子どもたちを引っ張っていくのです。それは今しかできません。

  • 若い先生に必要なことは、情熱です。熱い気持ちです。

そして、教師は勉強しましょう。

教師は、三種の勉強をしなさいと言われました。

一つは、授業です。授業実践をして、そこから学ぶこと。

二つ目は、子どもが帰った後に、明日のための教材研究や授業力を高める研究などに励むこと。

三つめは、家に帰ってから、自らを高める学び。趣味でも読書でも、何でもいいのですが、仕事以外の部分での勉強です。

こうした学びを通して、子どもたちに自信をもって指導することができるようになります。

これらは、大変のように思われますが、大上段に構えずに、とにかく少しずつコツコツやることで十分です。一気にやることではなく、長い時間をかけて取り組むことです。

理由その9 一校目が終わるまでにわかります

新卒の先生にとって、一年目は厳しい現実の中で大変な思いをする一年になることでしょう。でも、なにも教師に限ったことではなく、どんな仕事でも、慣れないうちは激務に感じるものです。新米なのですから、当然です。

はじめからスイスイできることのほうがおかしいわけで、そんな簡単な職業ならば、誰でも務まりますよ。教師という仕事にプライドを持ってください。少なくとも、自分たちは選ばれて先生になっているということを。

学校は春に始まり、春に一年が終わります。そのサイクルの中での仕事の流れは毎年同じです。ですから、一年目は何が何だかわからずに終わりますが、そのうちその流れにのって仕事ができるようなります。

経験ある先生方が平気で仕事をしているのは、一年間の見通しや流れを熟知しているから、無理なく取り組めるのです。

新卒の先生も一校目の勤務が終わることには、ずっと前からいる先生のような態度で仕事をしていることでしょう。

一校目で教師人生の基礎が形作られます。そのスタイルを大事にしようとします。

そのくらい、一校目の経験は教師人生に大きな影響を与えます。だから、大変であるとも言えますね。

一校目の勤務は、平均して、3年です。3年間はとにかく頑張りましょう。一年二年とだんだんわかるようになります。

だから、一年目が終わったくらいで教師という職業が自分に向いているかどうかの判断はしないほうがいいです。

理由その10 学校は人が変われば、雰囲気も変わる

学校の先生方は、人事によってどんどん人が入れ替わります。管理職の教頭も校長も3年ぐらいのうちには入れ替わって、学校の雰囲気も方針もガラッと変わってしまうことも結構多いです。

一緒に働く同僚も数年のうちにはバラバラになります。毎年新しいメンバーという場合もあります。

学校現場は変わりゆく人間関係にも気をかけることも多いのですが、それだけ新鮮な風がいつも吹き込んでくるという職場なので、毎年、自分自身のリセットをして、新たな一歩を踏み出すことができやすいとも言えます。

だから、今、人間関係で嫌な思いをしているとしても、それは、そのうち終わります。ちょっと嫌な人と仕事をすることで、ストレスがたまると思いますが、自分とは異なる考えを持った人と生活することは自分自身の人間性をさらに高める要因になるそうです。

ですから、大変だなあということは、たくさん学んでいると思って、前向きに考えましょう

まとめ 適度に手を抜き、やり過ぎに用心しよう

確かに、現在の学校はやることが多すぎます。学力問題や家庭の教育力の低下、学校の安全管理や業務の効率化など、学校の多忙の要因になっていることは数え上げればきりがないくらいです。

教職は、仕事の内容から見たらかなり特別な仕事です。免許も必要で、採用試験にも受からないといけないし、さらに公務員です。責任も大きいですね。

初任者の先生にできないことがあって当然。まじめにやり過ぎると疲弊してしまいます。

何でもやり過ぎは体に良くないでしょう。

飲み過ぎ、食べ過ぎ、遊びすぎ…仕事のし過ぎも同じです。

仕事は頑張るのはいいけれど、仕事のし過ぎはいい結果を生むとは限りません。

ベテランの先生方も、いくら経験を積んでも、学校が変わり、受け持ちの子どもたちが変われば、一から創り上げているのです。

3歩進んでも2歩下がるくらいの成果だと思いましょう。うまくいかないことが普通です。

だから、大きな気持ちで仕事をしていく必要があります。言い方よくありませんが、まじめはダメです。不真面目ぐらいがちょうどいいかもしれませんね。

教師を辞めたい、疲れたと感じている初任者の先生。みんなはじめは大変なのです。その大変な経験がそのうち自分の糧になります。間違いなくそうなります。

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