小学校教師と中高の教師との違いといえば、一番は、善悪の判断もつかない宇宙人のような?幼児から大人顔負けの生意気少年少女までを公平に指導できる実に不思議な能力が必要なのかもしれないです。
なんて思うこともありましたが、子どもたちは本当に素直で純粋でこちらが教えられることばかりです。
小学校教師に必要なことは人それぞれにとらえ方が違うでしょうが、私はその人のそのままの姿を大事にしていくことかなと思っています。
初めからうまくいくことなんてないものですから、やってみることで分かると思います。やってみて、小学校の教師っていいなあと思えたら、やっていけますよ。
教師なんていっても、いろいろな人間がいますから、できないと思っていてもやってみたら、案外これって自分にあっているかもなんてことは大いにあります。
小学校教師を目指す人に向けて、教師ってどんなことするのかどんな素質が必要なのかを紹介します。
小学校教師に必要なこととは?
小学校教師に必要なことは、まず授業を行うことです。教師の仕事の第一は授業です。
小学生は勉強の意味や目的がよくわからない年齢ですから、勉強に意欲的になれるような授業をする必要があります。
また、全教科をむらなく教えることができることが大変なように思われますが、すべての教科の基本的な知識はそれほど専門的ではありません。事前に勉強しておけば授業で困ることはそれほどありません。それよりも、子どもたちに何をどんなふうに教えていけば理解できるだろうか、できるようになるだろうかと、子どもたちの実態を大事にして授業を計画することが重要です。
中学校は教科担任がそれぞれの科目を教えるということは教科の専門性が高いということです。ところが小学校は教科の専門性よりも、子どもの生活や学習の基本を教えていくことが求められているわけですから、教育の専門性を求められます。
それは、生活や学習だけでなく、人としての在り方も教えられるということになるでしょう。
小学校教師に向いている人
小学校の先生に向いているのかどうかは、はっきり言ってやってみないとわからないものです。
これは、どんな仕事にも共通して言えることです。
教師を夢見て教壇に立った新米教師が一か月で教師を辞めた人もいます。でも、辞めたということは向いていなかったとは言えません。自分で向いていないと思ったからでしょう。もうできないと自分で決めただけのことです。
その仕事が好きということとその仕事に向いているということは別物です。
このどちらも少し経験しただけでは答えにならないと思っています。
ただ、職業の性質から考えると、組織の中で仕事をしていくとはいえ、小学校教師はほとんどすべて学級担任ですから、自分で自分の学級を経営していくことになります。
自分一人で何でもやりたいという人には意外に向いているかもしれません。教師は、学校という組織の中で仕事をしているのですが、教室という狭い世界ではその頂点にいる存在ですから、自分で好きなようにやりたいという人には向いているかもしれません。
でも、子どもを相手にするわけですから、わがままを貫こうとするような一方通行的な性格は子どもたちにそのうち信用されなくなります。相手のことを受け入れられる柔軟さが教師には必要です。
小学校教師に必要なスキル
小学校教師は当然のことながら、全教科を指導することができるので、すべての教科の学習について教えないといけないので、大変だあと思いますよね。
しかしながら、基本的な内容なのでそれほど心配することはないです。教科の指導時間は軽重あり、主要な科目のうち、国語と算数が指導時間が多いので、この2つの教科をしっかり教えることが大事といえますね。
専門的な教科の知識よりも授業の組み立て方が非常に大事なことなので、何をどんな手立てで教え、どんな力をつけるのかということに尽きます。
どんな科目でも楽しんで教える意欲がとても必要になりますね。
音楽でも体育でも手は抜けません。算数と国語だけちゃんとやるといっても子供はあまり好きな科目ではないので、どんな学習も活動も教師の意欲がそのまま影響すると思っていていいでしょう。ゆえに、どんなことにも好奇心をもって取り組めるそんな姿勢が小学校教師には必要だと思います。
小学校教師に必要な体力
学校での仕事は、授業だけでなく、子どもたちと休み時間に遊んだり、急なトラブルで学校中を忙しく動き回るったりすることもしばしばです。じっとしている時間はほぼないです。中学校とは別物です。
休み時間は子どもたちにはあるけれど、教師は子どもが登校して帰るまでは休み時間はないと思っていいです。慣れてしまうとどこかでそれなりに一服できるので大丈夫な体になります。
寒さ暑さにも絶えないといけないですし、教室は夏は暑くて授業が大変で冬は寒くて大変。学校は造りは建物で室内なのですが、空調が利かない過酷な環境でもあります。そんな中でも平気でみんなやっています。
夏の校舎は上の階になるほど熱気が籠り、教室は35℃ぐらいになります。汗だくで授業し、汗だくで給食を食べます。夏の水泳は生き返るひとときです。冬はインフルエンザ対策で換気は一時間ごとにするし、ストーブは燃料節約ですし、防寒対策きちんとしないと確実に風邪ひきます。教室は暖かくても廊下は氷の世界です。
学校は労働環境としては決して良くないと思いますね。
そんな中でも頑張れる気力と健康的な体が必要です。
小学校教師ならやったほうがいいこと
小学校教師はいろいろなことに好奇心をもって生活したほうがいいですね。
子どもの好きそうなことに関心も持っていることも大事ですし、とにかく話題がたくさんあるといろいろな話ができます。
小さな子どもたちは知らないことがたくさん。
それを紹介したり、出会いの場をつくってやるのも教師の役目と思います。
ですから、できなくても関心をもって調べるとか世の中はどんなことが今問題になっているとか、時事問題やトレンドにも敏感なほうがいいです。
子どもに合わせるということではありません。
子どもにとって教師は何と言っても影響力があります。先生がそう言っていたということで、それに従おうとします。素直さがある半面、どんな可能性も秘めていると言っていいでしょう。
そんな純粋な子どもたちに教師の一言や教師の話できっかけを持つ子どもは少なくありません。
刺激になる話がない教師よりもある教師の方が子どもたちの可能性の広がりを感じます。
何でもできるマルチプレーヤーになれなくとも、目指す態度は必要だと思います。
小学校教師の目標
なんといっても、自立できる力をつけてやることです。
教師の仕事は一所懸命やってもすぐに結果が見えるというものではないです。一年後や数年後にその先生の言葉や指導が生きてくる感じです。
先を見て、その時に困らないように力をつけてやることです。
次の学年を持つ教師が困らないように指導しておくことが小学校教師の大きな役目です。
新卒の先生は実績がないので仕方ありませんが、小学校の教師をやっていてうれしいことは、子どもたちや親に信用されることです。
信用は簡単に得ることはできません。実践を積み重ね、その子の親に「先生に担任をしてもらって本当に良かった」と言ってもらえることを目指しましょう。
小学校教師の一日と仕事術
教師の一日をどう過ごすか
子どもたちが登校したら、自分の時間はありませんね。
子どもが登校したら、子どもへの対応を最優先にします。
ですから、登校してくる前に早めに出勤し、その日の準備ややり残しの事務をやってしまうことです。
子どもたちが教室入ってくる時間になれば、静かに仕事などできませんから、子ども対応に一日追われます。
授業が終わってもすぐに次の授業ですが、授業や活動の準備はあって然りですが、準備や予習がちゃんとできていれば、授業も活動も余裕をもって指導できます。そういった準備を事前にして臨むことです。まあ、この準備は、子どもたちが帰った後にやることなのですが。
これができないと反省もできないですし、授業の力は向上しません。準備があるから、何がダメでないがよかったのかがわかります。
準備なしの無手勝流も時にはありますが、基本的には準備を整えないとできないことばかりです。
午前中の授業の後は、すぐに給食、そして、清掃。休み時間はありません。給食の後に少し休憩時間があります。それが教師の息抜きにはなりますが、基本的にずっと教室にいて子どもたちの指導や世話をしますから、休憩時間はないと言っていいでしょう。
私もそうですが、給食中は生活記録を読んで返事を書く時間でしたから、給食は5分くらいで食べ終わりましたね。あとはひたすら宿題の確認作業でしたね。児童会の係だったときは、給食の後に子どもたちと打ち合わせなんてこともしてましたから、給食をまともに食べたことはなかったです。食べないで放課後に食べたことも何度もありましたね。
子どもたちが帰ったら、午後の会議や係会など、時には研修会などが入りますから、学級の事務なんてゆっくりやる時間はありません。そういう会議がない日や早く会議が済んだときは勤務時間内に学級の仕事ができました。
でも、学年会などは時間がかかることが多いので、学級事務などは勤務時間終了時の17時以降に始まるということがほとんどでしょう。
まあ、退勤できる時刻は、19時~20時という感じではないでしょうか。
今は、先生方の働き方改革もありますから、かなり改善されたと聞きますが、現職の先生方に様子をうかがうと基本的な仕事量は変わっていないから、時間をかけないと終わらないと言っていますね。
まあ、早く帰ることができるようにどうでもいい仕事は力を入れずに済まし、大事な授業の準備に時間をかけるようにしていくべきですね。
教師の仕事術
教師の仕事は子ども対応と親(保護者)対応が最も重要です。
ですから、それ以外の仕事や校務は優先順位をつけて、時間と質を配分します。
校務分掌は学校運営にかかわりますから、見通しをもって仕事をします。でも、毎日やることではないので、その校務が必要になるときに力を注ぎます。中には、日々その仕事にかかわる重要分掌もありますが、新卒の先生がそんなことをやることはほぼありませんので、安心していていいでしょう。
新卒の先生は学校運営に直接かかわることはないので、自分の学級経営に集中し、余裕が出てきたら、学年の仕事をお手伝いするくらいになるといいでしょう。
まずは、自分の学級をしっかり指導することが円滑な学校運営の基本中の基本です。
まとめ 小学校教師は若さでぶつかれ⁉
小学校の教師は自分の学級の子どもたちにすべてを教えていくことになるので、自分のやり方次第でよくもなれば悪くもなるということです。
子どもたちは自分の家族よりも長い時間先生と生活しているわけですから、子どもたちの性格やスキルが手に取るようにわかってきます。
新卒の先生は若いので、子どもたちにどんどん入っていけばいいです。それが新卒の先生の強みです。ベテランのような指導は要りません。20代には20代の生きざまで教えればいいのですから。
一生懸命がきっと子どもたちには響きます。
教師の仕事術と教師の一日を紹介!小学校教師に必要なこととは?のお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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