教師の備忘録 免許更新編

免許がどうのこうのではない、先生というものは子どもとともにあればいいのではないのか。

免許更新などそもそも全員がする必要はなかったと思う。

免許更新制度は廃止されたが、それに代わるものをなんだか実施している自治体もあるらしい。なくなったのなら、こだわる必要はない。教育の世界はどうも断捨離が下手のようだ。

何でもかんでも政治家はなくてもいい法律を作ってしまうものだ。

10年ごとに更新といっても、その10年で時代は変わるし、内容も変わる、その都度研修を受けているほうが即効性もあるし、勉強にもなる。まとめて勉強するよりもコツコツ勉強することを先生としても勧めているではないか。

本当におかしな免許更新制度だ。

更新の連絡は来なくても、ネット上で自分はいつまでに更新しないといけないかは調べることができる。でも、忘れてしまうものだ。その先生は、すっかり忘れていて、しかも校長も教頭もそのことは把握していなかったそうで、学校全体としてもお粗末なことだと言われたかもしれない。

もっと言うと、免許更新の手続きは自分でしないといけないのだから、これは自己管理ができていなかったと言われるのだろう。

しかし待てよ、先生方は公務員で県職として公務についているわけで、その立場や身上は行政がちゃんと把握しているものだ。命が下り赴任しているわけなのだから、その管理は県がきちんと支援するべきではないのか。

先生方にあれをこれをと要求しておいて、しかも免許更新の費用は自己負担である。こんなことは無料でするべきものだろう。

そこまで自己責任なのだろうか。先生方の日常は多忙を極めている。私も現職のころは12時間労働+αの毎日だったが、それが教師の世界であった。ところが近年どうでもいいことがたくさん学校に入ってきて、全く余裕がなくなってしまった。

あれもこれも雑用が山盛りで、秘書が欲しいと思っていた。

保護者対応も難しくなり、何でも当たり前にできなくてはいけなくて、ちゃんとやっても褒められず、感謝もされない。

おかしな保護者はたくさんいても、どうにもならない。教育委員会にははっきり言ってサポートは期待しない。だって何も具体的には動けないことをわかっているから。調査をすることとどうでもいい提案をしているぐらいでなくてもいい部署ではないかと思ってしまう。結局、自分たちでやるしかないのが今の学校なのだ。

そんな状態の先生方なのだから、免許更新のお知らせや管理ぐらいやってもらいたかった。その先生は退職し、別の学校の臨時教師になってしまった。

おかしな話だ。どうしてこういう状況を救えないのだろう。犯罪を犯した教師が復職できて、大事な現職教師がどうでもいいミスで退職しなければならないのか。

おかしい。本当におかしな国だと思う。

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