小学生国語読解力ドリルおすすめはふくしま式!?国語力向上のためにやること

ふくしま式問題集より引用 問題集の冒頭文

中学生になる前に国語の力をつけておかないと、中学校での会話も勉強もついていけなくなる可能性があります。

小学校の勉強で国語の読みの点数が悪いという子どもはあまりいませんが、国語は読めればいいという感覚で言葉の勉強をきちんとしていないのが現状です。

小学校の授業も物語や説明文の読み取りが主で、言葉の学習時間ははっきり言って少ないです。教科書で勉強しているだけでは国語の力は伸びません。

そこで、苦手な子どもに国語力をつける手立てを紹介します。決して楽ではありませんが、これをやることで確実に国語力は向上するでしょう。

小学生の国語読解力ドリルにふくしま式ドリルをおすすめします。中学になる前に国語力をつけておくことはとても必要です。教科書に書いてあることや新聞の内容を理解できないようでは、中学の授業にはついていけません。

国語力は全ての学習の基本です。国語の勉強はこれさえできればいいというものではなく、総合力なので、小学校時代から鍛えておくことが必要だと思っています。

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小学生の国語力は教科書だけでは向上できない⁉

小学校で習う国語の知識はその多くは教科書に載っているのですが、教科書はいわゆる参考書や実用書のような内容ではないんですね。

授業で使用することを目的に作られていますから、基本的な内容だけはありますが、それが探せるようにはなっていないと言えます。

特に、国語は教材文が多くを占めるので、読み物資料的です。読み深めるとか調べるとかいうことが多いですし、問題を解くというイメージではないですね。

読めていればいいという安易なとらえが国語の力を伸ばせない原因だと思います。

国語の問題を解くということをもっと取り組ませないと文章を読む力が育たないでしょう。

何でそうなのかというと、読書は読みたいという目的がありますが、読書嫌いな子どもは読みません。読む理由がないからです。

だから、問題を解かせるために読ませる方が効率がいいとも言えます。

小学校の高学年で、言語事項のテストの点数が85点以上でない子どもは、言葉の理解や語彙力の注意信号点灯です。

60点とか50点なんていう状況は、中学校の学習にはついていけない確率非常に高いです。

こういうお子さんは、教科書だけでは国語力はつかないです。他の子どもと同じように先生から出された宿題をまじめにやっていても、この子の国語力を上げるには、もっと掘り下げた内容を与えるべきでしょう。

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国語力をドリルで向上させる方法

読書好きの子どもは本を読んで言葉を覚えていきます。毎日のように読みます。触れる語彙が多いほど自然にその言葉を覚えます。意味も想像します。それがドリルになっていると言っていいでしょう。

読書好きの子どもの生意気な言葉遣いなどは、本の影響です。毎日の積み重ねですから、言葉が自分のものになっています。女子が男子に口げんかで負ける理由も女子の本好きに勝てない男子といったところでしょうか。

というわけで、力をつけるには、繰り返し練習することが一番です。それがドリルです。

ふくしま式問題集がイチオシ

このふくしま式の問題集ですが、中学生にやらせました。

国語力とは、簡単いえば、言葉の意味や使い方がわかっているかどうかだ。これを一冊やるだけで苦手な子どもにはかなり有効だ。

この一方、しかし、でも、の使い方も同時に理解していくことになる。こんな工夫がされている。丁寧に使うほど効果は大きい。

新聞記事のワーク問題をやらせたところ、全くちんぷんかんぷんだったからです。新聞の内容を読み取ることができないということは、中学生としては危機的状況です。

これでは、教科書の内容など読み取れるはずはありません。

どんなことを毎日勉強させるか。主語述語の関係から学ぶ必要がありました。そこで、この本に出会いました。

国語力が不足している子どもには、読むことや覚えることをたくさんやらせてもただ苦痛です。読めないのですから、時間ばかりかかります。

このふくしま式の問題集は、はじめからずっと問題を解きます。解きながら、言葉の意味や使い方を覚えていきます。

子どもたちは、問題を解くことは答えがわかるとできた感があるので、やりがいがあるというか目的がはっきりしているというか、すぐにいいか悪いかがわかることはやる気につながります。

このふくしま式の問題集は国語力向上にイチオシですが、やりやすさもおすすめなんです。

これをやるだけでかなり効果があると言えます。

このふくしま式の問題集は、シリーズ版です。国語力編・語彙力編・作文力編などに分かれています。

日本の学校では、国語というくくりで読みをしたり、漢字を練習したり、作文をしたりいろいろですが、韓国では、国語を読み取ったり、鑑賞する国語と、実用国語に分かれているようです。

国語力は実用的な部分を伸ばす必要がありますが、小学校の授業はドリル的な学習がほぼ時間が取れないのです。

家庭で宿題や家庭学習で取り立てて学習させるしかないでしょう。それには、保護者の方の協力がどうしても必要です。教員でも、このふくしま式の国語問題集を活用できるといいですが、一冊1400円では高くて無理ですね。先生から個別に保護者にこの教材を勧めてみるのもどうでしょうか。

新聞の問題を解かせる

日本各地の地元の新聞社が子どもたちの学習用のワークシートを作成し、無料で配信してくれています。これを活用しない手はないですね。

学校にも配信されている内容ですから、先生たちも活用しています。

新聞社のワークシート無料で使えます

地元の信濃毎日新聞社の配信しているワークシート。小学生版、中学生版もあります。

わたしも現職の時、毎週、新聞社からワークシートが配信されてきたワークシートを宿題などに出して使っていました。読書でも○○シリーズなどの口語体ばかりの本を読む子どもたちに、ちょっと堅苦しい言葉にも慣れてほしいと思って活用していました。

新聞の表現は、いつどこで誰が何をしてどうなったを的確に読み取る必要はありますし、それが基本になっています。このいわゆる5w1Hを正しく理解できることは大事なことです。
※When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、How(どうする)、Why(なぜ?)という意味ですね。

ところが、語彙力も不足し、活字慣れしていない子どもは、新聞はなかなかすらりと読めません。どこに何が書いてあるのかも読み取れない子もいます。

新聞の文章は、小学生の高学年なら十分に読める内容です。知らない漢字があっても読めるものです。それが文章を読む力です。国語力は基礎的な理解があれば、大抵の文章は読めます。

それが読めないということは、基本的な言葉の使い方や意味を知らなすぎることが原因です。

そもそもだんだんと難しい文に慣れていけば、いいことなのですが、今の小学生の文章を読む時間や経験は生活環境の影響もあり、減少傾向です。

このワークシートは、一記事を問題にしている回答式のワークです。問題文の記事を的確に読めているかどうかがよくわかります。

読む力を鍛える一つの方法としても、新聞への関心を高める上でも本当にいい教材です。

音読教材 声に出して読みたい日本語

子どもたちの語彙力向上には、音読はとても効果があります。

音読することの効果は、過去に2つの学級で音読して勉強したクラスと黙読して勉強したクラスのテスト結果から、音読したほうのクラスの正答率がはるかに高かったという事例もあります。私自身の指導を振り返っても、子どもたちは声に出すことで気持ちが発散できることや表現した読み方やリズムある言い回しを楽しむことができました。

さらに耳から入る言葉の響きなどで印象付けやすいとも言われます。覚えることに有効なだけでなく、言葉を楽しむということが子どもたちには大事ですね。

大人の俳句を楽しむように、言葉の響きやその情景を想像する経験が語彙力をさらに高めてくれるのだと思います。

斎藤孝さんの「声に出して読みたい日本語」は教室でも扱ってほしい内容がたくさんあります。

詩や名文を覚えることで、言葉を覚えさせてもいいと思います。日本の名作には、日本語の見事な表現がたくさん出てきます。

そうした言葉や文の日本の名作品は、昔の子どもは触れていたのですが、現代の子どもはほぼ読まなくなり、学校図書館からも姿を消しつつあります。

テレビの影響もあり、きちんとした日本語を話さなくてもいい雰囲気はたくさんあります。敬語などは使わないので知らない子どもも多いです。

教科書だけでは、日本語の勉強はできないと思った方がいいと私は思います。教材文なども学習用に作られた確かなものですが、もっとレベルの高いものを読ませても子どもたちは関心を示すものです。

以前、夏目漱石の夢十夜を子どもたち(5年生)に与えたところ、難しい表現ばかりなのに、どんどん先が読みたいと言って学級で盛り上がったことがあります。情景をあらわす言葉のよさに触れたのかなあとその時は思いました。

『こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が…』死ぬ間際の女に「百年待っていて下さい」と自分は頼まれる。女の墓の横で待ち始めた自分は、赤い日が東から昇り、西へ沈むのを何度も見る。そのうちに女に騙されたのではないかと自分は疑い始める。その自分の前に、一輪の真白な百合が伸びてくる。いつの間にか百年が過ぎていた。
引用:夏目漱石「夢十夜」より

教科書の内容は刺激がないのかもしれません。子どもたちにはもっと刺激を与えることが大事なのでしょう。この斎藤孝さんの「声に出して読みたい日本語」と「理想の国語教科書」は、小学校の授業に使えるヒントや資料がありますから、先生は一度読んでみてほしいですね。

小学生は暗記が得意な年齢です。名文や俳句などは、どんどん暗記させましょう。子どものときに覚えたものは忘れません。それがどこかで自分を助けてくれるかもしれないです。知識はそうありたいです。

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小学校卒業までに読解力をつける

小学生のうちは時間があります。中学生になって部活動に入れば、そちらの方に関心が向いて、勉強はおろそかになりやすいです。

小学校卒業までに、国語力をつけておくことがその後の学習生活を乗り切るために必要なことです。

小学生は時間あるのですから、その時間をどのくらい有効に国語力向上に生かせるかが問題です。

そこで、小学生のうちに取り組むべき国語力向上作戦を紹介します。これは、私の経験をもとにして自信をもって提案します。

読書が一番楽な国語力アップ

国語力は読書で伸ばすことができれば一番楽です。

低学年のうちに読む子にするには、言葉を知ることです。親が読み聞かせすることはとても有効であることはご存じ通りです。

読みたい本を読むことが始まりですが、読んでも読まなくても読めそうな本をどんどん与えることも読める子どもになるためには親ができる行動です。

読みなさい!はダメです。読んでみたら~って乗りで本を渡せばいいのです。

言葉のシャワーというものがあります。それと同じで、いろいろな本に囲まれていれば、何か読むようになります。

親子関係に問題ないなら、ちゃんと理由を話して、読み聞かせをしてもいいのです。6年生でも読み聞かせは十分に成立します。恥ずかしいとか、できないとか言っていては子どもは変わりません。子どもに変わってほしいなら、大人が変わらないとという精神です。

少なくとも、こうした読み聞かせをすることに前向きな親はたくさんいらっしゃいます。ただ、実行しているかどうかだけなんです。やる以上、自分の時間を子どものために使うという愛情がないとできませんね。

読める子どもになるには、幼少期の本との出会いが私は重要だと思います。小学校に上がる前に本を読んであげる。読めそうなものを与える。真似をしたがる時期にそれを止めないことです。

親子の会話をたくさんしよう

小学生のうちは、まだ思春期が来る前に、親子の会話を多くしましょう。おしゃべりでもいいのです。変な言い方や言葉遣いを親が気づくことにもなりますし、親が言葉を正しく使うことで子どもはそれを覚えるのですから、親子の会話は国語力に影響します。

子どもだけの世界よりも、大人の世界に子どもを触れさせることが必要なのです。

親戚のうちに行くとか、帰省するとか、大人の会話を聞く場面が必要です。子ども部屋に閉じこもって家庭では会話がない、子どもだけの世界では言葉のシャワーにならないのです。

だから、夕食や朝食時に親子で会話することや大人と過ごすことが国語力育成にはどうしても重要なのです。

あうんの会話をなるべくしないことです。家庭内では、あれそれで状況がわかるのですが、そればかりだと、言葉は覚えません。

お客さんが来たときには、昔は子どもは出てきて挨拶させられたものです。そういう改まった場面の会話も経験ないのですから、言葉を知る機会がないのです。

それなら、ちゃんと、親が会話をすることが大事ですね。子どものために夫婦で言葉を駆使して会話する姿を見せましょう!(笑)

国語辞典は読み物になる?

一年生から使える国語辞典があります。

言葉は知らないうちに知るすべを教えることができればどんどん関心をもって覚えようとします。知ることが楽しい!ということになります。

まさに、知的好奇心爆発です。

これは、低学年のうちこそ可能なことです。

学校でも国語辞典を授業のここかしこに活用することで、国語辞典を使った語彙力の向上はかなり成功します。

一年生から国語辞典を使うと、小学生の時に2度購入することにはなりますが、その辞典の金額と国語力を比べたら、その費用対効果は非常に高いです。

大人でも国語辞典の中の言葉をあらためて知ることで、普段使っている言葉の意味が間違っていることがわかったり、新たな言葉を知ることになったりと、国語辞典の言葉はものすごくあるのですから、まさに日本語を使う日本人としては、いつも傍らにおいておく一冊が国語辞典です。

一家に一冊は、広辞苑があったものですが、今のご家庭ではどうでしょうか。わたしは、就職した際に、祖父から広辞苑を贈られました。

言葉を知ることや調べることは、日常的に大事なことだったのですがね。今は、言葉を知らなくても生活できてしまう世の中になってしまったということでしょうか。

まとめ 小学生の国語力は練習で伸ばせる

小学生のうちに国語力を伸ばせる方法を紹介しました。

中学生になる前にこれを達成しないと、高校受験も非常に厳しくなります。

国語力を向上させることが中学高校の時代を乗り切るにはなくてはならない力です。

  • 国語のテストがそれなりにいいからと安心してはいけない
  • 教科書や国語の授業だけでは、国語力はアップしない
  • 問題を解いて国語力をアップさせよう「ふくしま式問題集」がおすすめ
  • 新聞社のワークシートで国語力アップ
  • 名文や俳句にふれて、レベルの高い国語に慣れよう
  • 国語辞典はいつでも使う
  • 読書のできる子どもにすることが国語力アップ
  • 読まなくてもいいから本を与えよう(あきらめたらそこまで)

学校の先生が国語力アップのためにできることがあれば、教科書を離れてもどんどん仕組まないと子どもの国語力は伸びません。現実問題として、授業時間は限られているので、授業で国語力アップを目指すなら、ワークシートなどを使って数多くの問題を解かせることが効果的だと思います。

そのために、紹介した教材を上手に活用してみてはどうでしょうか。コピーは原則的に、よくない行為になりますが、真似することは問題にはなりません。

いいものはどんどん活用したほうが子どものためです。

小学生の国語力ドリルはふくしま式がおすすめ!読解力向上のためにやることのお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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