ニュースやネットの情報は、半信半疑で受け止めているものの、ニュース自体は嘘ではないですし、放送される内容は信じてしまうのが普通です。でも、放送されるのは深い内容ではなく、表面的な部分だと思います。また、マスコミも視聴者受けするように取り上げますから、それに振り回されることは多いのではないでしょうか。
子どもたちも情報を信じやすい傾向がありますから、情報の受け取り方について学ぶ機会をつくってやることが必要だと思います。
小学校の高学年で朝の会のネタとしてどうでしょうか。
そこで今回は、情報の正しい捉え方についての考えを一例をもとにまとめてみました。
さざ波発言って何?何でも取り上げるマスコミもどうなのか?
日本の新型コロナウイルス感染状況や東京五輪の開催について、内閣官房参与で嘉悦大教授の高橋洋一氏がツイッターに「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿し、批判が高まっている。高橋氏は9日に、各国の新規感染状況を比較するグラフを引用して投稿し、五輪中止を求める世論に反論した形。これに対し「1万人以上亡くなってるのにさざ波って言い方はあかん」「ウチの母親も『この程度のさざ波』の中で亡くなったんですよ」「“この程度のさざ波”にマトモに対応できていない国がどうやって国際大会を開こうというんです?」など批判するコメントが相次いだ。引用:日刊スポーツ
この記事内容をバイキングMOREで取り上げられ、そのことについての記事が以下になります。
お笑いコンビ、ブラックマヨネーズの吉田敬らが、「さざ波」発言が物議をかもしている内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授への批判に異論を唱えた。
この日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」に出演。高橋氏がツイートした「笑笑」という表現について、出演者のタレント高橋みなみが「言葉のチョイスが本当に最悪。亡くなった方もいらっしゃるし、今我慢して頑張って乗り越えようという方がいる中で、これはちょっとびっくりしました」とコメントするなど批判の声があがる一方、吉田は「ちょっとマイルドに嫌味っぽく言うてることで、ここまで怒る必要ってどこにあるんですか?」と異論を唱え、「(高橋氏の)考えを聞きもせず否定で終わらすのは良くない」としていた。
引用:日刊スポーツ
実際にこの番組を見ていて、坂上さんから意見を求められて、吉田さんが答えたものですが、いきり立って反論したわけでもないですし、その前に意見して女性タレントの高橋みなみさんが言葉を選ばないといけないのではないかという意見にもかかわって、このように答えたのです。
とかく、記事の内容をみると、一場面やその言葉だけを取り上げられてしまうことが多く、視聴者はその内容の前後を知ることはほぼありません。
報道されるニュースは事実なのですが、その背景や理由はその時点はほとんどわからないものですから、いいか悪いかを問われると、その限られた情報だけで答えるしかないので、仕方ないです。
こういうことが結構多いのではないかと思っています。
確かに、最近はこうした情報番組が多く、MCの方の力量や個性でエンターテイメント的になっていると思ってしまいます。
政治の問題も様々な事件のニュースもしっかり調べてみると、報道されていない内容がわかるわけで、それらのことを重ね合わせて考えると、必ずしも否定できないことや簡単に判断できないことが多いことに気づきます。
Twitterの声もさまざま、これも正しく理解する手段に利用する⁉
ニュースには必ずと言っていいほど、世間の声がツイートしてついてきますが、賛否両論?ありますね。発信する方もどんな方なのかもわかりませんが、少なくとも自己主張ですから、本心が表れていて意外とこちらの声の方が参考になります。
気になって高橋氏のツイッターのぞいたら、なんて事ない話だったよ(笑)
感染者数や感染率の数字読めっていう内容だったんじゃん、ツイッターと添付画像見たら。
高校数学レベルの数学力や統計学の知識あれば理解出来る話だったね。
わかりやすく、とか、説明不足、って言ってる連中は、単なる科学リテラシーが足りない、能力不足だったなあ。
あげくは、言い方とか表現の仕方とか、感情論だよ。
引用:Twitter
日本へのワクチン供給が遅れているのは、コロナ感染被害が少ないから。ワクチンは感染拡大地域から優先されるのが基本。日本の様な感染者数が少ない国が、感染拡大地域より先に重点的に接種したら国際的に非難を浴びる。そもそも、日本の現在の状況は、ワクチン接種で大幅に感染者を減らしたイギリスと同程度。世界の死者に比べたら日本は「さざ波」程度。
コロナ対策で予備費として予算が潤沢にあったのに、それを活用しないまま現在に至ってしまったことに対して厚労省批判もしている。
こうした考えの人がせっかく内閣参与にいて首相に意見を上げているのに、全国の知事やマスコミの声の方が大きい。声が大きいから、国民もその声になびく。そして、政府の方針は流される。マスコミが機能していない。今回も、マスコミは、髙橋さんの考えや意見を紹介もしない。ただ批判するだけ。引用:Twitter
マスゴミの世論誘導的な報道や、言葉尻を捕らえての過剰反応にはウンザリだし、その尻馬に乗ってコメントするタレントコメンテーターにもウンザリ。 でも、分かってる人は分かってるんだなと思うこともある。マスコミの報道には、一歩引いてみないといけないと思う今日この頃。
引用:Twitter
ニュースでは、この高橋教授のツイートを肯定するものはないでしょう。
肯定も否定もないのですが、明らかに記事を読んだだけなら、とんでもないことだと怒りに触れる人が多いと思います。そんな書きっぷりでもあります。
でも、冷静に見ているのかどうかはわかりませんが、上のような声もあるわけです。とかく、表に出てくるニュースは事実のなのですが、その裏側や理由や動機なんて知らされないのがほとんどです。
私たちのほとんどが流れた情報の言葉に動かされている感じです。
どうしてそんなことをしたのだろうとか、何か裏があるに違いないとかあまり考えません。
でも、そう考える余裕もないのかもしれません。現代人は、特に私自身も含めて、自分のことに一生懸命であるけれど、関心のないことには本当に無関心になっていることが多いと思います。
しかし、ニュースに出てくることはいかにも関心を寄せそうな内容が多く、(どうでもいいニュースもありますが)本当に優先すべき内容よりも批判が集まりそうなことやみんながびっくりするようなことにばかり注目させようとしている感じがします。
情報化社会と言いますが、多くの膨大な情報から大事な情報を取り出すには何でも開いてみることが大事なことかもしれません。
本当に知ってほしいことはその人には届かず、すぐに飛びつくような情報ばかりがあふれていることを教えていく必要はあると思います。
すぐに飛びつく情報は利益になりやすいので、みんなに関心が集まりそうなことや検索されそうなことを流すことが多いのでしょう。
まとめ 情報は疑ってみることが大事⁉
子どもたちの将来図は、今回のコロナ感染の世界を通して見えた部分が多くあります。
ITの発達でより一層、情報化が進むといっていますが、日本のITの遅れは深刻な状態だということがわかりました。
コロナワクチンの予約とか、感染者の把握とか、まだ紙ベースでやらないと無理というところが全国各地にあります。休校してもリモート授業は簡単にはできません。しかし、インターネットの配信だけはどんどんあふれ、拡散することはすごいスピードです。
- どうでもいい情報はいくらでもあるが、必要な情報や大事なことは必ずしも届いているわけではない
- まだまだ情報化社会は不安定要素がたくさんある
- 情報が何のために発信されているのかを気にすることが大事な時代
こんなことをきちんと子どもたちに教えていく必要があるのはないでしょうか。
終わりの会や朝の会ネタにどう?ネットニュースの落とし穴についてのお話でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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